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ああもう、サウナサウナ言うなや(その2)

水風呂で体を冷やす。

さあ、次2セット目いくか、と、サウナ初心者はここで終わってしまう。

いけません、一番大切な工程が残っている。

すなわち、外気浴。休憩です。

熱い部屋で体を温め、水風呂で冷やす。
サウナはそれだけでは無いんです。
ここから、まずしっかり水滴を拭き取ります。
これ重要です。
中途半端に濡れていてはいけません。風を受けるため、乾いた状態で休憩してください。
タオルでトントントントン、と叩くように優しく拭き取りましょう。
そして、外気浴、これは施設によって様々ですが、できれば外の風が体に当たるような場所がいい。
なくても、椅子に座って、何も考えず、ぼんやりしてみましょう。
時間としてもここが一番長い。

体の細胞は過酷な状況に対応するため活発化する。
しっかり頑張ったんだから、休ませてやるのだ。

その時、露天風呂の向こう、山の一部、枝が揺れていて、音が鳴った。
雷鳴だった。
かすかに雨が降っていて、僕はそれを体に受けていた。
本来ならば、休憩中の体を濡らしてはならない。
けれど、その雨はややぬるくて、柔らかくて、とても心地よかったから。
誰もいなかった。
周りに数人湯につかっている人がいた、が、誰もいないような気がした。
もちろん、気のせいだ。
風が吹いてきて、少し寒く感じた。
2度目の雷鳴が轟いた時、閃いた。

誰かのアウトプットが誰かのインプットになる。

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