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爆ぜる心臓の音を聞く
今日も雨が降っている中、サウナと水風呂、外気浴で整うのである。
ここは露天風呂があり、そこに水風呂があるので、雨を感じることが出来る。
雨は後頭部を打つ、水面を打つ、床を、木々を、土を打つ。
平等に、そこに高い低いはなく、性別や国籍や住んでいる場所など関係なく。
冷やされた僕の体の芯から発せられる熱が体を包み込む。
これが羽衣だ。
水風呂に長く、入ることは危険だ。
長くても1分ぐらいにして、すぐに外気浴へ移る。
水風呂上がりから3分ほどが整いのポイントだと雑誌に書いてあった、すぐに外気浴を始めることがコツなのだ。
確かに、そこでウロウロ彷徨っていては整いも訪れにくい。
この施設は外気浴スペースがやはり近くにあって、それほど広くないけれど、人も多くないからすぐに体を休める。
わかっている。
水滴を丁寧に拭き取り、風と雨を感じる。
揺れている遠くの山の木々が見える。
すぐに訪れる多幸感が、整うということだろう。
ここで考えが、まとまる。
うずうずしていた感情が収まる。
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