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何もない日への気付き。

今日は買い物のためにスーパーに行った。
一通り買い物を終え、レジに並ぶ。

列に並びながら周りを見渡す。
制服姿の高校生。老夫婦は今夜の晩御飯を買いに来ているのだろうか。
お菓子をねだる子どもの姿は昔も今も変わらないらしい。
お菓子をすんなり受け入れられた子どもは、明日遠足なのだろうか。まとまったお菓子を籠の中に入れていた。

あまり人をじろじろ見るのは良くないと思い、上を見上げた。
あれ?何かが変だ。

レジの番号は右から順に14、13、12、自分の列は何も書かれていない。
そして左のレジは11。

どういうことだ?

9と3/4番線みたいな感じのこと?
11と3/4レジに並んでしまったのか。

お会計はこれまでと変わりなく終わった。
一体何が起きたのか分からなかった。

そんな子どものようなことを考えながら帰路につくとする。

自宅に到着し、晩御飯の準備をしながら菜箸を杖の代わりに振ってみるのだった。
何も起きない。

自分の今日の日常も何も起きない。
しかし、ひとつ視点を変えてみるだけでガラッと見えている世界は変わってくる。

今日の私のように、何気ない事象から妄想を繰り広げるのはいかがだろうか。

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