桜の名所に生まれた子
黄色い帽子をかぶって通学していた小学生時代
桜吹雪の中で花びら笛を吹きたくて、帽子の中に花びらを集めるのに一生懸命だった。
そして、その頃思っていた事は、
『 大人が木の下を陣取って、うるさくて、お酒臭くなるから、桜が咲くとヤダなぁ』だった。子供は素直だ♪
昔は会社員の人が、瓶ビールをダースでわっせわっせと運んで来て、
ござに座り、お酌をし合って、飲めや歌えやの大騒ぎだった。
桜の時期だけ急に始めるから、子供としては怖かったのかもしれない。
最近は規制が入ったのか、座るのもダメだし、一方通行で人の流れを管理する警備の方が入ったりしている。
近年ビール離れ、酒離れが進んでいるとの事だから、お花見の形も変わるのかしら?
時代は変わったなぁ
そう言えば、私も“ ござに座ってするお花見 “を、大人になってから一度だけ参加した事がある。
アノ大人達のように超盛り上がれるのかと思っていたら、
土の上は固くて、冷たくて、寒くて、ビールが喉を通らなかった(笑)
私と一緒に歳を重ねた桜達は、ピンクからめっきり白になった。
桜もお疲れなのね〜
でも、イメージ通りのピンク色じゃないからって、赤色照明を当てられている子を観ると、「疲れてるんだから、そっとしておこうよ」って可哀想になってくる。
名所で根付いた桜は大変だ。。。
そうだ♪ 明日労りの声をかけて来よう。
追記 : 桜の木に札が下がっていた。
『◯月◯日伐採します』
何だか涙が出て来た 「今までありがとう」