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介護

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#note

認知症の介護をしていて、薬剤師さんに助けて頂いた話

コロナ禍でみんなが普通の精神状態じゃなかった時、 両親の認知機能が一気に悪化して、私がやらねばならない事が激増し、 追い詰められていた頃の私の話。 日本中、外出制限になり、母は趣味の俳句とコーラスのお稽古がなくなった事で、 曜日感覚がなくなった。 生活に張りがなくなり、認知症が悪化した。 ある日、実家のタンスを開けると、処方薬が未開封のままどっさり出て来た。 通院して薬は貰ってくるが、飲んでいなかったのだ。 理由を聞くと 「シートからプチプチ出すのが面倒なんだもん」との事。

「独身だと思われちゃうわ」by母

家から出る時は、きちんと身支度をして必ず指輪もつける80歳の母。 認知症になってもそれは変わらない。 ただいつもリビングの色んなところに指輪を置くので いつかなくなるだろうなぁとは思っていたけれど、 いよいよ指輪がなくなった。 物に執着しないタイプの認知症の母は、 指輪がなくなってもあまりショックではない様子。 ただ一言「独身だと思われちゃうわぁ」 と、本気で困り顔! エッそこ?    と思ってしまった娘なのでした♪

「カネ払ってるんだから」な感じ

両親が認知症の私。 父の人格変貌が最近顕著に現れて来た。 昔から “ お父さんイヤイヤ反抗期 ”もなくて仲良し親子だったのに、 最近いやな事を、いやな言い回しで言ってくる父はさすがに嫌いになってきた。 人格が変わる病気なんだ!とは、わかっていても割り切れない。。。 90歳を超えても家業をずっと一人で切り盛りしてきたが、 いよいよポカが増えてきて私を頼るようになった。 でも、全てを頭の中に管理してきたアナログ経営だから、 頭が壊れた今、上手く私に引き継げる訳がない

血圧下げる薬を3倍量使ってしまった父

人生で一番 “血の気が引いた話 “ 両親が認知症の私。 母(80歳)は、薬局で一包化して貰っているので薬管理は安心。 父(90歳)は、 「何を飲まされてるか把握が出来ないから、  薬局から受け取った薬は、手をつけず袋のまま渡してくれ」と言い、 薬の辞書を片手に、自分が何を飲んでいるかいつも確認している。 今回、貼り薬と、使い方のややこしい目薬が新しく増えたので、 『何の薬なのか』と、『使い方』を、 大きな紙に、油性ペンで、大きく書いて、大きな声で説明して、 事故が起

心がモコモコ

朝から認知症の父の病院の付き添い。 まだ数時間しか一緒にいないのに、 心がヘトヘト、モコモコしてきた。 今日はまだまだ長いなぁキツいなぁ こうなると自分に余裕がなくなり、 父に【ゆっくり優しく穏やかに接する】という事が益々負担になって来る私。 父が一人精密検査に行っている間、時間が出来たので、 こちらの記事を読ませて頂くと、 一気に現実世界から救い出してくれた🎵 秋の運動会にタイムスリップ♪ 自分もしろさんが走るグランドで大笑いしながら、 声援を送ってはしゃいでいる姿

寿命

両親が認知症の私。 二人とも、年並みの疾患が多々あるので、 認知症外来以外の各種病院の付き添いも結構大変。 昨日も90歳父の通院日だったので、一日中二人きりで過ごした。 「お前も付き添いばっかりで大変だなぁ。  俺もだいぶ手がかかるようになったから申し訳ない」 と珍しくしおらしい事を言った。 でもそれはほんの一瞬の事。 【頑固で、譲らなくて、すぐ怒る。】 脳の病気だから、一筋縄では行かない事だと、重々承知なんだけど、 こちとら女神ではないので、“そこまで望むかね?” と言

季節の服が選べない

80歳、認知症の母。 昔から引くほどオシャレさんだった。 私がちょっとでもおかしなコーディネートをしていると 「その服の人と歩くのやだわ〜」と言うほど(汗) でもある時から、お出かけの時に、いつもグレーのトックリしか着て来ない事に気がついた。 そういえば、ブローチやイヤリングもして来なくなったかも。。。 理由を尋ねると 「このトックリ気に入ってるから」 「手先が鈍くなってブローチやイヤリングは煩わしくなったの」 との事。 まーそう言うものなのかなぁ と思っていたけれど、

【温泉宿】という名にショートステイ🎵

81歳・認知症の母は、当初ショートステイを猛烈に嫌がった。 そりゃそうだ。 自分が壊れ始めている自覚があるのに、新しい事をするなんて不安で心細いに決まってる。 だから『嘘も方便作戦』で毎回なんやかんや理由をつけて行ってもらうように頑張った。 「区に温泉宿が出来たらしいのよ。今度一緒に行きたいから、私のために下見に行って来てくれる?」 とか、 「今度お父さんも温泉宿に行きたいらしいから、上手にエスコート出来るようにせっせと潜入調査行って来てくれるかしら?」 とか、「家族の為に

お仕事 ありがたい!

今日も頑張ったーッ♪ イラストのように踊っちゃうくらい頑張ったーッ♪ 両親の介護が大変で、常に頭の片隅が悩みで占拠されている。 でも仕事中は、まばたきも忘れる程集中しているから、 全てを忘れられる時間になる♪ このお仕事に繋がるように学費を出してくれて応援してくれたのは両親♪ 感謝感謝です♪ よーし♪ 明日からも頑張るぞ♪♪♪

懐かしむ記憶がない母

『お年寄りには思い出の品や昔の写真をたくさん見せて、  楽しい記憶を呼び起こすと頭の刺激になって良い』 よくTVでやっているが、 80歳、認知症の母には、懐かしむ記憶がない。 ☀︎ 女学校時代の写真を見ても、「へー昔の写真だわぁこの隣の人は誰?」 ☀︎ お気に入りだった日傘を見せても、「アラ!いい傘じゃない♪あなたの?」 ☀︎ 昔、好物だったものも忘れてしまっているので、毎回食べる度に 「コレ美味しいわねー!どこで売ってるの?」と、新鮮に喜んでくれる。 勿体無いと

朝から母のタンス整理中。

今日は朝から気合いを入れて、実家の片付けをしている。 飲まず食わずでやっていて、気が付いたらもう14時を回ってた! 認知症は同じものばかり買ってしまう病気と知っていたけれど、 グレーの靴下はこれ100足はあるんじゃないかしら? モスグリーンのとっくりは50着はありそう。 凄い頑張っている私のところに父がやってきて言った言葉が、 「なんだ全然片付いてないじゃないか」 だって。 ムカつかせ上手過ぎる。 【追記】 この記事を書いたのが、4月26日 今日は5月5日。 連休全部通

入浴拒否から4年、突然「入る」と言い出した母。

認知症80歳の母の入浴事情。 先日、【もう家で入れるのは諦めました】とnoteで宣言すると、なんだか私の肩の荷が降りて、体力的にも気分的にもとても楽になった♪ それから数日で、何かを敏感に嗅ぎとったのか??? 「お風呂入ろうかしら?」 と言い出した。 楽は出来ないように出来ているらしい(^_^;) 嬉しさ半分、マジですかぁ大変なんですけどぉぉぉ半分。 ショートステイでお風呂に入れて貰える気持ちよさを覚えたのかもしれない♪ とりあえず、よかったよかったと言う事になるが

おばあちゃんの夢を見た♪

大正生まれだったおばあちゃん♪ 時々noteでも書いてる♪ おばあちゃん家に良く泊まりに行き、いっぱい遊んで貰った♪ 今、実家の片付けをしていて思い出の品に触れる事が多いので 夢にも出てきてくれたのかしら♪ 『 父、母、おばあちゃん、3人の同時通院日で、   診察券3枚、保険証3枚、受付票3部、を持って、   ヨロヨロ歩く3人を引率し、院内を巡っている。   3人それぞれの水も持ち、脱水にならないように豆に飲ませる。   まるで巣の子供に餌をやるツバメのお母さんみたい♪

認知症外来に持参する物

90歳の父、80歳の母。 ともに認知症のため、3ヶ月に一回、認知症外来を受診している。 そのとき、3ヶ月間の二人の様子を一気に伝える事はできない。 そこで、二人の日々の様子に加えて、自分の気持ちもありのまま書いた日記を持参し、受付さん経由で、診察前に主治医に読んで貰うようにした。これにより本人の前では言いにくい事も先生に報告出来る。 さらに書いておく事で、 3ヶ月前はこんな事に悩んでたんだ! 今はもう出来なくなったけれど、3ヶ月前は出来たんだ。 など、色々気付ける事がある