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介護

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#認知症

認知症の介護をしていて、薬剤師さんに助けて頂いた話

コロナ禍でみんなが普通の精神状態じゃなかった時、 両親の認知機能が一気に悪化して、私がやらねばならない事が激増し、 追い詰められていた頃の私の話。 日本中、外出制限になり、母は趣味の俳句とコーラスのお稽古がなくなった事で、 曜日感覚がなくなった。 生活に張りがなくなり、認知症が悪化した。 ある日、実家のタンスを開けると、処方薬が未開封のままどっさり出て来た。 通院して薬は貰ってくるが、飲んでいなかったのだ。 理由を聞くと 「シートからプチプチ出すのが面倒なんだもん」との事。

父とぶつからなくなった♪

両親が認知症の私。 10秒に一回同じ事を聞いてしまう結構な認知症の母は、 やっとイヤイヤ期が終わり、だいぶ介護がしやすくなって来た♪ 問題は父。 90歳でもかなりしっかりしていたのだが、この半年ぐらいで、人格が変わり、嫌味を言ったり、怒ったり、ちょっとわからない事が起きると私のせいにしたりで、一緒にいると疲弊してしまい憂鬱だったし、全てのエネルギーを吸い取られて、毎回ヘトヘトになってしまっていた。 でも昨日の通院の時は、なんだかとても穏やかだった! 意地悪も嫌味も言わない

オムツを洗ってしまう問題

80歳の母は最近やっとオムツを使ってくれるようになった♪ 汚れても自ら交換する事はないのだが、 たまぁーにオムツを洗ってしまう事がある。 父の通院付き添いを終えて帰宅すると、 留守番していた母が洗面台の所で呆然と立ち尽くしていた。 持っているオムツは中のゼリー素材が出てきてしまって激重ベトベト。 水には細かい紙とゼリーがたくさん浮遊していて排水溝がガッツリ詰まっていた。 我が家にはトイレシュポシュポがないので、出張水道屋さんを呼ぶしかないのか。。。 また大出費だ(汗)

大号泣してしまった

kyokoさんの記事を読み、共感し過ぎて大号泣してしまった。 昨日も父(90歳)の病院の付き添いだった。 大学病院の初診だったので もー信じられないくらい待って待って待って 父の隣で疲れた顔してイライラしてしまった。 今思い起こすと、父はずっと隣で私に話しかけていた。 「申し訳ないなぁ  一人で来られたらいいんだけどなぁ  無理だもんなぁ  ホントにいつもわるいなぁ  ありがとうなぁ  感謝感謝だなぁ」 早朝実家に迎えに行った瞬間から、 夜送り届けるまで、 ずっと私を

認知症等 行方不明者1万9039人

去年だけで 1万9039人との事! 歩き慣れたいつもの道を、一本曲がり間違えただけで 永遠に家に帰って来られなくなるそうだ。 一人で急に徘徊に出てしまい、帰宅困難になる例も増加中との事。 両親がいつそうなるかわからないので私が実行している事は、 印鑑のシヤチハタさんが販売している おなまえスタンプ おむつポン 大人用 に、私の携帯番号をセットし、全てのオムツに押してある。 老人は歩き続けると冬でも暑くなり、身に付けている物全てを脱ぎ捨てるそうだ。 靴も服も全て脱ぎ捨

辰年の今年もあと半分!

両親 (父90歳、母80歳)が認知症の私。 本日また父に新しい病気が見つかった。。。 二人とも延命は望まない宣言をしているので、 それぞれに新しい病気が見つかるたびに 「延命は望んでないので、“とりあえずそっとしておく”  と言う選択肢はありませんか?」 と先生に伺うのだが、 「いやーお元気ですからここでやらないと後々だいぶ苦しむ事になると思います」 と病気が見つかるたびに言われるので、治療の選択をして来た。 なんやかんやで二人とも仲良く楽しそうに過ごしているので 今回

「たくましくなりましたね」

認知症外来の先生に、私が言われた言葉だ。 両親が認知症の私。 もう10年以上3人で通院を続けている。 毎回3ヶ月間に起きた事を日記形式のお手紙で診察前に提出しているので 全ての事情を知ってくれている先生が、 診察中に、私をまじまじと見て、とても嬉しそうに言ってくれた。 2回も「たくましくなりましたね」と言ってくれた。 私のイメージするたくましいは “がっちり太ってる人” みたいなイメージだったので、 この10年そんなに見た目は変わってないので、 どう言う意味だったのか周囲

ゆっくりなレジ

とあるスーパーのレジがTVで紹介されていた。 現在主流のお待たせしないスピーディーなレジとは別に、 お店の方が、ゆっくり対応し、小銭もゆっくり一緒に数えてくれて、 会話を交えながらお会計をする昔ながらのゆっくりレジの列に人気が出ているらしい。 このレジは研修生もプレッシャーを感じる事なく学ぶ事が出来るので、 回転が悪かったとしてもお店にもメリットがあるそうだ。 認知症の母が、近所のコンビニで買い物をする様子を 私が遠くから観察していた時に、 一万円札をお店の方に渡すと、

「偉いね、私だったら受け入れられない」

久しぶりに会った友人の一言だった。 私の母は『スーパー専業主婦』で、家事全てがパーフェクトさんだった♪ まだYouTubeもパソコン検索もない時代だったので 色々な友人が母のレシピを習いに来たり、 アイロンの掛け方を習いに来たりで、母はみんなのお手本だった♪ その母がこの5年くらいでかなり認知症がひどくなった。 いつも介護でてんてこ舞いの私を見て、 昔の母を知る友人が心配してくれる。 「よくやって偉いね。あんなに完璧だったお母さんなのに。  親の変わりっぷりを受け入れる

「独身だと思われちゃうわ」by母

家から出る時は、きちんと身支度をして必ず指輪もつける80歳の母。 認知症になってもそれは変わらない。 ただいつもリビングの色んなところに指輪を置くので いつかなくなるだろうなぁとは思っていたけれど、 いよいよ指輪がなくなった。 物に執着しないタイプの認知症の母は、 指輪がなくなってもあまりショックではない様子。 ただ一言「独身だと思われちゃうわぁ」 と、本気で困り顔! エッそこ?    と思ってしまった娘なのでした♪

「カネ払ってるんだから」な感じ

両親が認知症の私。 父の人格変貌が最近顕著に現れて来た。 昔から “ お父さんイヤイヤ反抗期 ”もなくて仲良し親子だったのに、 最近いやな事を、いやな言い回しで言ってくる父はさすがに嫌いになってきた。 人格が変わる病気なんだ!とは、わかっていても割り切れない。。。 90歳を超えても家業をずっと一人で切り盛りしてきたが、 いよいよポカが増えてきて私を頼るようになった。 でも、全てを頭の中に管理してきたアナログ経営だから、 頭が壊れた今、上手く私に引き継げる訳がない

血圧下げる薬を3倍量使ってしまった父

人生で一番 “血の気が引いた話 “ 両親が認知症の私。 母(80歳)は、薬局で一包化して貰っているので薬管理は安心。 父(90歳)は、 「何を飲まされてるか把握が出来ないから、  薬局から受け取った薬は、手をつけず袋のまま渡してくれ」と言い、 薬の辞書を片手に、自分が何を飲んでいるかいつも確認している。 今回、貼り薬と、使い方のややこしい目薬が新しく増えたので、 『何の薬なのか』と、『使い方』を、 大きな紙に、油性ペンで、大きく書いて、大きな声で説明して、 事故が起

心がモコモコ

朝から認知症の父の病院の付き添い。 まだ数時間しか一緒にいないのに、 心がヘトヘト、モコモコしてきた。 今日はまだまだ長いなぁキツいなぁ こうなると自分に余裕がなくなり、 父に【ゆっくり優しく穏やかに接する】という事が益々負担になって来る私。 父が一人精密検査に行っている間、時間が出来たので、 こちらの記事を読ませて頂くと、 一気に現実世界から救い出してくれた🎵 秋の運動会にタイムスリップ♪ 自分もしろさんが走るグランドで大笑いしながら、 声援を送ってはしゃいでいる姿

寿命

両親が認知症の私。 二人とも、年並みの疾患が多々あるので、 認知症外来以外の各種病院の付き添いも結構大変。 昨日も90歳父の通院日だったので、一日中二人きりで過ごした。 「お前も付き添いばっかりで大変だなぁ。  俺もだいぶ手がかかるようになったから申し訳ない」 と珍しくしおらしい事を言った。 でもそれはほんの一瞬の事。 【頑固で、譲らなくて、すぐ怒る。】 脳の病気だから、一筋縄では行かない事だと、重々承知なんだけど、 こちとら女神ではないので、“そこまで望むかね?” と言