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選挙制度を簡潔にまとめてみた②~比例代表制編~


選挙制度は大きく二つに分かれる(今回は比例代表制だよ)

比例代表制

政党ごとに投票して、政党が獲得した議席を候補者に配分する制度
議席の配分の決め方は「拘束名簿式」と「非拘束名簿式」に分かれる

【メリット】
・死票が少ない(少数意見を反映しやすい)
・一票の格差が小さい

【デメリット】
・政党の存在が前提であるため、無所属の候補者に不利
・選挙区が広いので、選挙活動にお金がかかる
・政局が安定しない(短期的な政策をやりがちになる、意思決定が素早く行えない)
・党籍変動の問題¹

拘束名簿式

政党が作った名簿の順位に従って当選していく方式
政党名で投票する(候補者名を書いた場合は無効)

【メリット】
・選挙の結果が予想しやすい
・知名度のない実力者を当選させることができる

【デメリット】
・名簿は政党が作るため、有権者が候補者を直接選べない

非拘束名簿式

党内で得票数が多い順番に当選していく方式
政党名または候補者名で投票する。候補者名で投票された場合、その所属政党の票と個人の得票数が増える

【メリット】
・有権者は候補者を選ぶことができる

【デメリット】
・選挙の結果を予想しにくい
・特定枠(候補者の得票数に関係なく優先的に当選させる人を選ぶことができる制度)の問題がある²

小選挙区比例代表並立制

小選挙区制と比例代表制(拘束名簿式)を組み合わせた制度
小選挙区では候補者名、比例代表では政党名をそれぞれ書いて投票する。

・現在の衆議院選挙で用いられている制度
・重複立候補(候補者は小選挙区と比例代表の2つに立候補すること)が認められている
・どちらか片方で当選できれば当選できる

【メリット・デメリット】
基本的には小選挙区制と比例代表制(拘束名簿式)のメリット・デメリットと同じ

【特有のメリット】
・小選挙区で生まれた死票を比例代表ですくいあげることができる

【特有のデメリット】
・小選挙区で落選した議員が比例代表で復活する「ゾンビ復活」が起こる


脚注

1. 比例代表で当選した議員が、違う政党に移籍したら議席剥奪します(政党を抜けてから入り直すのは移籍じゃないもんね~)

2. 特定枠を使えば実質的な拘束名簿式にすることが可能になる。【タレント議員の問題】
1)人気タレントを立候補させ、それ以外の議員を特定枠に入れる
2)タレントが知名度を使って票を稼ぐ(政党の得票数になる)
3)でも、特定枠が優先されるので、そのタレントは当選できず、特定枠に入っている政治家が当選する

【感想】
選挙制度の勉強をして思ったことが選挙制度って意外と欠陥多いんだなということを思いました。なんか特定枠ってずるくね?だって例えば人気のタレントさんが票を集めてアスパラガスに執拗な執着心をもって30年の田中さんや自動ドアに挟まれてからというもの、自動ドアに強い恨みを持っている竹内さんを当選させて、学校の給食が全部アスパラガスにしたり、自動ドアを市中引き回しするような社会になってしまうかもしれないじゃないですか。でも安心したまえ!この世界は私が守る!(多分)

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