見出し画像

選挙制度を簡潔にまとめてみた①~選挙区制編~


選挙制度は大きく二つに分かれる(今回は選挙区制だよ)

選挙区制

選挙区ごとに投票を行って代表者を選ぶ選挙制度

【デメリット】
・死票が反映されない¹
・一票の格差が発生する²
・ゲリマンダー(政治家が自分に有利な区割りをすること)が起こる可能性がある³

小選挙区制

各選挙区で1人だけを当選させる制度

【メリット】
・大選挙区制よりも選挙費用が少ない
・政党内の派閥争いが起きにくい
・政権交代が起きにくい(長期的な一貫した政策を行える)

【デメリット】
・その選挙区で支持基盤を固めるために、その地域への利益誘導が起きやすい⁴
・死票が多くなる(少数意見が反映されにくい)
・政権交代が起きにくい(権力への忖度が腐敗に繋がる)

大選挙区制

各選挙区で2人以上を当選させる制度

【メリット】
・少数意見が反映されやすい
・死票が少なくなる

【デメリット】
・選挙区が広いので、選挙活動にお金がかかる
・小党が分立して、政権が安定しない
・同じ党から複数の人が同じ選挙区で立候補するため、派閥争いが起きやすい

中選挙区制

各選挙区で2人以上を当選させる制度。大選挙区制の一種。現在、衆議院選挙では派閥争いと金権政治を助長させる⁵として廃止されている

大選挙区制と中選挙区制の違い
中選挙区制は日本独自のもので、特に決まった定義はない。しかし中選挙区制は2~5人の当選者、大選挙区制は6人以上の当選者とされ、区割りが大選挙区制よりも小さいという意見もある


脚注

1. 投票した票が無駄になるということ

2. 100人の地域の代表者2名と1万人の地域の代表者1名がいる時、100人地域の代表者2名の方が権利が強くなる。それっておかしくね?っていう問題

3. アメリカでいびつな選挙区割りを「まるでサラマンダーのようだ」として揶揄したことから、時の知事であったエルブリッジ・ゲリーの名前と合わせてゲリマンダーという造語が生まれた

4. 直接的な利益誘導は公職選挙法によって禁じられているが、政策など法の抜け穴を利用して利益誘導が行われている

5. 派閥争いが起こると党内からの協力を得られないため、他の団体から支持を集める必要が出てくる。そのためにお金を動かしたり、その団体を優遇したりという政治腐敗に繋がる

【感想】
それぞれの選挙制度は一長一短だねぇー。平等な選挙ってどうやったら実現できるんでしょうか?うーん、わかんない!寝る!
(次回は比例代表制やります)

鯖の味噌煮 byぜらまる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?