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Photo by
simajin
ホンモノをみた①(蘭奢待)
らんじゃたい と読みます。
正倉院宝物の香木です。
ちょっと昔、東京の正倉院展で見ることができました。
まず、こちらの説明をお読みください。
東大寺が管理していて、功績のあった人が、切り取りを勅許されたようです。
切り取りの跡は結構あるみたいですが、これまた由緒のありそうな付箋が張られていて、足利義政、織田信長、明治天皇が切り取ったことが分かっているそうです。
検索の結果ですが、名古屋の徳川美術館と、東京の永青文庫(細川家)に、切り取られたものが伝わっているみたいです。
徳川家康は、信長が切り取っているので、不吉なことが起こるかもと心配して切り取らなかったそうです。モッタイナイ。
気になるのは明治天皇で、明治の元勲や、東郷乃木に下賜されたのでしょうか。家宝になっているのかもしれませんね。
時間を経過すると、切り取られた跡にも味がでる。落書きも、江戸時代より前になると、ちょっとした文化財になるのと似ています。墓石とかも一緒かな。
河原の「石」や溶岩なんか、もっと時代が古いのに、あまり見向きもされませんが、竹中直人又はつげ義春、「無能の人」で検索してみて下さい。結構味がある映画だし、マンガであると思ってます。
もし切り取られたほうの「蘭奢待」が展示されることがあれば、見てみたいですね。
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