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地方大で環境分野の研究をしている若者です。 農業・資源循環・エネルギー問題をデータ解析…

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地方大で環境分野の研究をしている若者です。 農業・資源循環・エネルギー問題をデータ解析してます。 地元農作物を科学的な視点からブランディングしようと目論んでいます。

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【ChatGPTに聞く】Pythonでアプリ開発してデスクトップアイコン化

ChatGPTと共同で、pythonで超簡単なアプリを作ってみました。 アプリの内容はともかく、PCで動かせるアプリケーションをpythonで作ってみたい人向けです。 Pythonでアプリのコードを書く まず、ChatGPTになんでもいいからアプリのコードを書いてくれと頼んだところ、以下のコードを返してくれました。 VisualStudioCode(VScode)上で実行すると、どうやらToDoリストを管理できるアプリのようです。 import tkinter as t

    • ペットボトルの大きさが環境問題を解決する?

      これまでいくつかの東南アジアの国を巡ってますが、アジアの国ってゴミのポイ捨てがかなり酷いとこ多いですよね。今回カンボジアに行って分かったのは特にペットボトルがゴミの主体になっていることでした。 ペットボトルのゴミ(最終的には消費量)を減らす手段として、大きさに注目してみました。ここまでが前回のまとめ。 人間の水分摂取量が大きく変化することはないので、ペットボトルの容量を大きくすればプラスチックの使用量は減らせるはず。 例えば、同じ量を飲むにしても300mlを2つ買うのか、6

      • バイオ炭は気候変動に有効なのか

        昨年の夏に農業に関するJクレジットで「バイオ炭の農地施用」が認証制度に加わりました。そこで、今回はバイオ炭が本当に気候変動の対策として有効なものなのかについて個人的意見を書こうと思います。 まず最初に、日本ではバイオ炭推進派の人が多いようですが、海外では疑念を抱いている人もちらほら。例えば、以下のリンクのwebサイトではバイオ炭のCO2貯蔵効果については科学的根拠に欠けると述べています。(https://www.desmog.com/biochar-101-climate-

        • 怠け者は働き者より評価されやすい?【プロスペクト理論】

          普段、怠けている人が急に頑張ると真面目な人より評価されやすい、という現象に対して行動心理学からの説明を試みました。 自分自身が何度かこういった経験をしたので、これを機に自分なりに考察してみました。 事例:性格の違う2人の勤務態度 例えば同じような仕事を抱えている以下2人の勤務態度を例にとります。   Aさん:週5日働いて、コツコツ進める働き者タイプ。   Bさん:週1日働いて、あまり仕事をしない怠け者タイプ。 このままであればもちろんAさんは高い評価を受けますね。 こ

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        • バイオ炭は気候変動に有効なのか

        • 怠け者は働き者より評価されやすい?【プロスペクト理論】

          簡単な大気拡散シミュレーション【AIST-ADMER3.5】

          産総研が開発したオープンで使える大気拡散シミュレーションソフトADMERを使って、アンモニアの大気拡散のシミュレーションをしたのでその備忘録です。 細かい方法は、開発者の方が操作マニュアルを記してくれています(ソフトをオープンにしてくれるだけでなく、詳細なマニュアルまで作成して公開してくれるのは本当にありがたいです)。 余談ですが、研究開発されたモデルって公的研究費で研究をしているアカデミックの世界でさえも研究成果は論文にして終わりなことがほとんどです。そんな中で、ユーザーが

          簡単な大気拡散シミュレーション【AIST-ADMER3.5】

          【Rでボロノイ図】量の比較をボロノイ表示

          先日出席したセミナーで、地球上の哺乳類のバイオマス量を種別に比較する新しいグラフが紹介されていたので、Rで再現する方法を紹介します。 ちなみにそのグラフの論文は以下 https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2204892120 余談ですが、上の図は、地球上の哺乳類のバイオマス量を比較したようで、いかに家畜のバイオマス量が多いか、という話を聞きました。 ボロノイ表示とはこういう図、よくボロノイ図と書かれていますが、もともとの用途は量の比

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          【Rでボロノイ図】量の比較をボロノイ表示

          【QGIS】四角グリッドを六角グリッドへ

          グリッドの形の変換の方法についてです。 残念なことに、一発でこれができるようなツールはまだないようです(プラグイン探せばあるかもですが)。 具体的な手順をいかに書いてきます。 ベクタレイヤの用意 六角グリッドに変換したいレイヤはベクタにしておいてください。 空の六角グリッドを生成 ツールボックスの「グリッドの作成」から、以下の画像に従って、空の六角グリッドを作成します。間隔のパラメータ内の数値は結果を確認しながらいじるといいと思います。 属性の空間結合 ツールボ

          【QGIS】四角グリッドを六角グリッドへ

          【QGIS】2つのラスタ同士の足し算(ラスタ計算機)

          レイヤの場合はラスタ変換 属性を足し算したい2つのレイヤについて、対象となる属性を焼き込む値に設定して、ラスタ化を実施する。 ラスタ計算機で演算 ラスタ計算機を開き、対象となる2つのバンドの足し算を実行する。 以上の処理で2つのレイヤの属性間の演算が行われた新しいラスタレイヤが生成されます。

          【QGIS】2つのラスタ同士の足し算(ラスタ計算機)

          【QGIS】座標参照系(CRS)の変更(再投影)

          またQGISに関する記事ですが、完全に備忘録です。 QSWATを使用する際に、レイヤごとの座標参照系(CRS)を統一する必要があり、CRSを変更するにはどうしたらよいのか、を記録しておきます。 よくある?間違いですが、CRSを変更するのに、 レイヤのプロパティに入って、CRSの選択を変更しただけでは、変更されません。上の操作でCRSを変更するとマップが画面に表示されなくなります。 本題 CRSを変更してしっかりとマップに表示させるには、再投影の処理が必要なようです。とは

          【QGIS】座標参照系(CRS)の変更(再投影)

          【QGIS:ラスタ化】ベクタからラスタに変換

          前にラスタ形式からベクタ形式へと変換する記事を書きました。 今回はその逆で、ベクタ形式からラスタ形式へと変換を行います。 最初に言っておくと、エラーが頻発して個人的にはやりにくかったです。今でもエラーが出る時があり、エラー内容について理解しきれていない部分もありますので、この記事もすべてのケースに適用できるかは自信がないので、参考程度に見てください。 対象とするベクタのデータ整理 レイヤの属性テーブルを見て、ラスタとして反映させてたい分類は数値に変換しておく必要があります

          【QGIS:ラスタ化】ベクタからラスタに変換

          【QGIS】ばく露人口の推定:2つのレイヤの結合

          今回は、GISを使って、化学物質へのばく露人口を濃度別に推定する方法の一部の紹介です。 状況としては、”化学物質の分布レイヤ”と”人口分布”があることを想定しています。化学物質の分布レイヤの求め方については、前回の記事が参考になるかもしれません。 とりあえずChatGPTに聞いたところ、以下の4ステップでできるみたいです。 Chat君の示した手順通り進めていきます 2つのレイヤを統合します。 現状だと、化学物質の人口の分布が別々のレイヤになっているので、解析ツール”交

          【QGIS】ばく露人口の推定:2つのレイヤの結合

          【QGIS】ラスタからベクタ変換

          ベクタの空間演算をする際に、ラスタの形式だと計算できないので、ラスタからベクタの形式に変換する必要があります。 以下の画像を参考に。すぐできます。

          【QGIS】ラスタからベクタ変換

          QGISで濃度分布を作る【内挿によるデータ補間・等高線を表示】

          QGISで濃度分布を作る機会があったので、自分への備忘録も兼ねて記録。 他にも記事にも同じようなことは書いてあるんですが、記事が古くてあまり参考にならなかったので、改めてここでまとめました(2023/11/21)。 以下、目次という名の解析手順です CSVデータの整理 今回扱うデータは、各地点におけるある物質の濃度分布です。 以下のような感じで各地点の”経度・緯度”と”対象とする数値”をまとめておきます。 QGISへCSVファイルを読み込ませる QGISを起動後、新

          QGISで濃度分布を作る【内挿によるデータ補間・等高線を表示】

          化学肥料、どこまで減らせば持続可能?

          前回の記事では、食料システムの課題について、窒素の視点から言及しました。 簡単にまとめると、現状の食料システムでは、環境中に窒素が大量に放出されている。なので、窒素の利用量(≒化学肥料の使用量)を制限していく必要がある。ではどのくらい制限すればいいのか。 今回は、その化学肥料をどこまで減らせばいいのかを世界規模で試算した代表的な論文を紹介します。 「食料安全保障と環境影響の観点から、窒素利用の限界量を評価する」というタイトルです。 内容は大きく分けて2点 1:世界人口を

          化学肥料、どこまで減らせば持続可能?

          日本の食料システムにおける課題

          食料システム*が環境問題を引き起こしている、と最近よく耳にしますが具体的に食料システムのどこに問題があって、どんな環境問題を引き起こしているのか漠然としている方が多いんじゃないかと思っています。 *食料システムとは、食料を生産から消費までのネットワークを指しています。 食料システムが引き起こす環境問題 よく指摘されているのはCO2排出だと思います。最近の論文で、世界のCO2排出量のうち、34%程度が食料システム由来であることが明らかになりました(https://www.

          日本の食料システムにおける課題

          【ChatGPT】画像判別:生物種の判別ができるか試してみた

          とうとう自分のChatGPTにも画像読み込み機能が追加されました(GPT-4V)。 画像を読み込んで説明ができるとのことですが、生物種の同定に使えないかを試してみました。 なんとなく頭に浮かんだのがカモだったので、判別難易度の異なる2種類のカモを例に試してみました。 テスト1(難易度:低) まず最初にマガモから テスト2(難易度:中?) 次によくわからないカモの写真を適当に投げてみました ググったらちゃんと当たってました。しかも、性別まで言い当ててくるとは。 結

          【ChatGPT】画像判別:生物種の判別ができるか試してみた