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【発達障害児の親】こんなことで悩んでいませんか?#14~祖父母の力をどう借りたらいい?~

はじめに
 
子育ては多くの喜びとともに、さまざまな挑戦を伴います。特に、発達障害を持つ子どもを育てる親にとって、家族の協力は非常に重要な要素となります。その中でも、祖父母の存在はとても大きな助けとなることがあります。しかし、現実にはいくつかの難しい問題が存在します。


1.祖父母の理解を得る難しさ

 子どもの発達について話すとき、祖父母が「昔はそんな子はいっぱいいた」といった反応を示すことがあります。例えば、子どもが言葉の遅れや社会的なスキルの不足を示したときに、祖父母が「あなたのお父さんも小さい頃は話すのが遅かったけど、今では立派に成長しているから心配しないで」と言うことがあります。

 このような反応は、お母さんの思いを受け止めてもらえないと感じる原因になります。まずは、「発達障害」という言葉を出さずに、例えば「最近、先生から子どものコミュニケーションに少し工夫が必要だと言われているので、少し見守ってもらえないかしら」といった形で、祖父母の受け入れやすい形で協力を仰ぐことが重要です。

2.祖父母の協力を得る方法

  1. 自然な形で子どもの面倒を見てもらう:祖父母にときどき子どもの面倒を見てもらうことで、彼ら自身が子育ての難しさに気づくことがあります。子どもとの時間を過ごす中で、少しずつ理解を深めてもらいましょう。

  2. ごほうびに注意:祖父母はしばしばおもちゃやお小遣いといったごほうびを与えがちです。これが問題となることもありますので、適度なバランスを保つように心がけましょう。

3.夫との連携

 お母さんにとって、義父母には言い出しづらいこともあるでしょう。そんなときは、お父さんと話し合い、どのようなタイミングでどのような説明をするかを検討しましょう。例えば、夕食後のリラックスした時間にお父さんから「最近、医師から子どもの発達について少し気をつけるように言われたんだけど、どう思う?」といった形で話をしてもらうのも一つの方法です

4.実父母への相談

 お母さん方の祖父母には、子どもの状態や自分の悩みをありのまま伝えることが重要です。例えば、「最近、○○ちゃんが学校で友達とあまり遊ばないことが気になっているの」といった形で具体的に話しましょう。精神的なサポーターになってもらうことで、お母さんの心の負担も軽減されます。

 夫や義父母には言えないことも、例えば「義母にはあまり心配をかけたくないけど、お母さんには正直に話せるの」というように協力を仰げば、「子どもの力になってあげたい」と思っている親御さんには、効果的でしょう。

5.相談をためらわない

 「心配をかけたくない」という理由で相談をためらうこともあるでしょう。しかし、親はわが子が困っているときに助けたいと思うものです。実際に、「もっと早く相談してくれたらよかったのに」と言われることもあります。積極的に「○○ちゃんのことでちょっと相談したいことがあるんだけど」と助けを求めましょう。

最後に
 祖父母の力を借りることは、子育てにおいて必要なスキルです。
発達障害を持つ子どもを育てる親にとって、祖父母の理解と協力は大きな支えとなります。家族全員が一丸となって子どもをサポートすることで、より良い子育てが実現できるでしょう。


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