仕事と遊びの違いは

人々は仕事と遊びの違いをどのように考えているだろうか?

 一つ目の考えとして、仕事はつらいもの、遊びは楽しいものと分類している人もいるのではないだろうか。
 たしかに、仕事を行うのに身体・精神的につらく感じている人がいるのは事実であると思う。しかし、遊びを仕事にしている人がいるのも事実である。よって、仕事と遊びをつらいものと楽しいものと分類するのは些か問題があると考えられる。

 二つ目として、仕事は報酬がある、遊びは報酬がないと分類する人もいるだろう。しかし、これにも問題があると考えられる。例えば、家事はどうだろう。家事は一般的に報酬がない。一方で遊びと考えている人は少ないのではないだろうか。炊事や洗濯、育児や掃除など長時間の作業を強いられれるため、報酬が発生する仕事よりもつらいことも推測できる。報酬の有無によって分類するのは、多くの問題点がある。

 Parhamは、遊びを「自発的、楽しい、即興的」、仕事を「義務的、生産的、規則的」と述べている。しかし、これに当てはまらない作業はあるだろう。
 
 大切なのは、作業を行う当事者がどう考えているかではないだろうか。その人がその人独自の文脈によって意味付けられることにより遊びか仕事かの分類はなされると考えられる。家事を仕事と感じている人もいれば、楽しみを見出して遊びと感じている人もいるということである。

 


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