離職防止に最重要、リーダーの「○○感覚」とは?
近年、離職が大きな問題になっていますが、辞める理由の大きな原因は3つあります。
・上司との関係
・正しく評価されていないと感じる
・やりがいを感じられない、成長を感じられない
「上司との関係」が、まずあげられていることにギョッとしますよね。
自分のせいで、メンバーが離れていってしまう・・、とは思いたくないです。
かといって、メンバーに気を遣ってばかりいては仕事になりません。
では、いったいどのような上司でいれば、いいのでしょうか。
今回は、メンバーとの関係をよくしつつも、自分にも無理のないリーダー像を考えてみたいと思います。
リーダーにとっての最重要事項
リーダーにとって大切な要素はさまざまあります。
決断力、柔軟性、ビジョンを示す力、マネジメント能力に加えて、なんといっても仕事ができる、と言うことも大切な要素かもしれません。
しかし、それよりもさらに重要なことがあるとしたら、
それは、
人として「普通の感覚」を持っているという人間力、ではないでしょうか。
人として「普通の感覚」とは、どういうことかというと、
例えば、
・困っている人がいたら、助けたくなる
・喜んでいる人がいたら、よかったじゃーんと言いたくなる
・つらそうな人がいたら、大丈夫?と声をかけたくなる
・寒い日には、今日は寒いねー、とみんなに語りかけられる
・周りの人に関心を寄せられる
・人前で不機嫌を出さないことをわきまえている
・悩んだり、迷ったりする
・体調が悪い時には無理をしない
・疲れたら休む
などなど、日常生活での当たり前の感覚です。
しかしながら、いつも感情を押し殺して気持ちを抑圧していたり、
親密になるのが苦手で人に関心がなかったり、
仕事ばかりでワーカホリック気味だったり、体を犠牲にして無理したり、
自分の業務に必死になりすぎると、
「普通の感覚」は、徐々にズレていってしまいます。
人に無関心になって、困っている人に気がつかなかったり
共感性が低くなって、気持ちが通わない殺伐とした職場になったり
周りに無理をさせる無言の圧力を発して、周りが疲弊していったり
周りで起きていることに気がつく余裕がなくなって、メンバーと自分の認識に大きなギャップが生まれやすくなったり。
その結果、ある日突然「辞めます」といわれることになりかねません。
リーダーが、人として普通の感覚からズレている自覚がないと、辞めたくなっている人の気持ちも気がつけないかもしれません。
「普通の感覚」とは
共感: 他人の感情や状況を理解し、共感する能力。これは、チームメンバーや部下の挑戦や困難に対する理解とサポートを深めます。
思いやり: 他者への配慮や気遣い。小さな親切や些細な会話が、チーム内のポジティブな関係を築く上で重要です。
コミュニケーション: 人に興味を持ち、理解を深め、適切に反応する能力。これには、明瞭な表現と、意図を伝える能力が含まれます。
自分を大切に:スーパーマン防止。リーダーが自分を大切にすると、メンバーも自分を大切にしていいと思えます。
観察力: 周りの状況を把握する力。自分に必死すぎると周りが見えなくなり、周りと感覚のズレが生じやすくなります。
まとめ;
わたしたちは、人間らしく過ごす時に、充実感を感じます。
人間らしい人と関わることは、人間らしく過ごせる大事な要素ではないでしょうか。
人間らしい人とは人として「普通の感覚」を持った人です。
リーダーが「普通の感覚」を持っていると、チームメンバーはより支援され、理解され、価値を見出されると感じます。リーダーが人間らしく普通の感覚を持つことで、働きやすい職場になる可能性はグンと上がります。
特別なことでなくていい、「普通の感覚」を大切にしていきたいですね。
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