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リラックスしよう、休もうと言われても・・・、なかなか実践できないリーダーへ

「リーダーのメンタルヘルスは大切です。心の健康を保つために、こまめにリラックスして、疲れる前に休みましょう。」
このようなことはよく耳にしますよね。わたしもよく言ってますし^^

しかし、そういわれても、リラックしたり休んだりすることは苦手、というリーダーは意外と多いのではないでしょうか。

リラックスや休養を、一般論としては認識することはできても、自分ごととして実践するのが難しいと思うことはないでしょうか。

忙しくてそれどころではない、自分がいないと回らない、全てを見て把握しておきたい、などの理由で、リーダーは年中忙しく、業務の中心であり責任感も強いため、なかなか休むことが難しい。。。

しかし、リラックスせず休まず仕事をしていると、仕事中毒、ワーカホリック、仕事依存につながることも少なくありません。

そこで今回は、なぜ仕事中毒、ワーカホリック、仕事依存になってしまうのか、どうすれば予防できるのかを一緒に考えてみましょう。


仕事に救われる

プライベートで辛いことや嫌なことがあった時、仕事に没頭していると、辛さを忘れることができ「仕事に救われた」と思ったことはないでしょうか。

わたしはかつて失恋してものすごく辛かった時、仕事があってよかったー、と思ったことがありました。仕事にものすごく集中していると、辛さや悲しさを忘れることができ、痛みから解放されるような気持ちになれたのです。

わたしたちは、何かに没頭したり集中したりすると、そのこと以外のことを考えずにすみます。気が紛れるというやつですね。

心配事や気になることであれば、仕事が手につかなくなり逆に集中できなくなってしまうのですが、考えたくないことや忘れてしまいたいことの場合は、仕事は気を紛らわすのには好都合に働く場合が多いです。

しかし、これが長期間続くと、仕事中毒、ワーカホリックにつながりがります。

考えたくないことや忘れてしまいたいこととしては、
家庭のこと、家族の問題、複雑な人間関係、漠然とした不安、虚しさ、孤独感などがあげられます。

家庭のこと、家族の問題、複雑な人間関係を抱えていれば、問題に取り組んで少しでも良くしたいという気持ちがあるかもしれません。しかし、すぐには解決できない難しい問題の場合、目の前の仕事に没頭して辛い状況から一時的に自分を守りたくなることもあります。

漠然とした不安、虚しさ、孤独感は、自分を振り返ったりゆったりした時間を過ごしている中で感じるものです。しかし、これらの気持ちをできたら感じたくないという場合は、忙しく仕事をすることで表面化させていない、ということがあるかもしれません。


仕事が活躍の場

また、仕事が唯一の活躍の場になっている場合は、仕事依存になりがちです。
リーダーのように、重要な役割を担っていたり、活躍が賞賛されたりすると、仕事にのめり込みやすくなります。

そしてそれをきっかけに、自分を表現したり、自己価値を感じられたり、自己重要感を持てたりすると、仕事で得られる満足感はさらに大きくなり、仕事が生活の全てになりがちです。

しかし一方で、仕事以外で、自分を表現したり、自分の価値を認識できたり、もっと言うと、自分の存在そのものを大切できる場がないと、唯一自分を満たしてくれることとして仕事にすべてを求めてしまいます。仕事なしでは生きていけなくなり、仕事依存になってしまいます。

仕事依存になると、たとえリラックスしたり休んだりしようとしても、つまらなく感じてまたすぐ仕事に戻ってしまいます。


仕事中毒、ワーカホリック、仕事依存を予防する

時に仕事は、考えたくないことや忘れたいことからわたしたちを守ってくれます。
抱えている問題や、直面したくない感情から守ってくれます。

しかし、抱えている問題も長期化すればいつかは取り組むべき時が来るかもしれません。問題が悪化してしまう前に、解決に向けて取り組めるといいですよね。

直面したくない感情は表面化しなくても、消えてなくなるわけではなく心に蓄積されていきます。その感情がつもりに積もると、いつかは噴き出したり、感情に翻弄されたりします。そうなる前に、信頼できる人にじっくり話を聞いてもらったり、自分のことを振り返ったりできるといいですね。

仕事中毒、ワーカホリック、仕事依存は、大小の波はありますが興奮状態が続いている状態といえます。その興奮をいったんさましきって、冷静になってこそ、抱えている問題に取り組めたり、自分のことを振り返ったりできるようになります。

その冷静にさましきるプロセスとして、リラックスや休養はとても大切です。

仕事以外にも自分の価値を感じられる場を持っておくことは、レジリエンスと言われる立ち直り力を高めることにとても役立ちます。仕事だけで生きていると、仕事が何かの拍子にうまくいかなくなると、人生の全てを閉ざされたような絶望を感じることがあります。

そうならないためにも、レジリエンス力を高めるためにも、仕事以外で自分の価値を感じられることにも時間を費やしたいですね。


まとめ;

リーダーのメンタルヘルスの重要性は認識されつつあリますが、実際にリラックスしたり休んだりすることは多くのリーダーにとって難しい課題です。

仕事にのめり込みすぎる背景には、
・抱えている問題や自分の気持ちに向き合うのを避けている
・仕事以外に自己価値を見出せない
ということがあるかもしれません。

リラックスしたり休養したりすることで、抱えている問題に向き合ったり、自分を振り返ったりしやすくなります。

また、仕事以外にも価値を見出したり自分の居場所だと思えることがあると、仕事に行き詰まったとしても、心がポキっと折れてしまうようなことは防ぐことができます。

よかったらこの機会に、仕事にのめり込みすぎる背景を振り返ってみてください。少し立ち止まって考えてみるだけでも、仕事中毒、ワーカホリック、仕事依存を予防することができます。

リラックス上手、休み上手になって、仕事だけではない豊な人生を過ごしたいですね。一緒にがんばっていきましょう。


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