介護業界の地位向上は見込めるのか④介護業界の転職事情 ケアマネジャーとは何か

 しばらく、考察を控えていましたが、介護業界の「同業への転社」について考えてみます。

 介護業界の「転社」は非常に多いものがあります。傾向として多いのはケアマネジャーと福祉用具業社が多いように感じます。ただ、その他のデイサービスや入居施設、訪問看護やヘルパーなどの職種でも当たり前のように見られます。

 ここではケアマネジャーの事情について考察します。

 ケアマネジャーとは厚生労働省によりますと、
「要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じるとともに、サービス(訪問介護、デイサービスなど)を受けられるようにケアプラン(介護サービス等の提供についての計画)の作成や市町村・サービス事業者・施設等との連絡調整を行う者とされています。 また、要介護者や要支援者の人が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識・技術を有するもの として介護支援専門員証の交付を受けた者」とされています。

 解りやすく言いますと、介護保険のサービスを利用するために代理でデイサービスの申し込みを行う人たちの事です。


 受験資格には制限があります。
 医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士含む)、精神保健福祉士のいずれかを保有し、これらの国家資格に基づく業務の実務経験が通算5年以上であり、従事した日数が900日以上でなければなりません。(介護や福祉で重視した年数や経験により上記の資格が無くても受験できるケースがあります)
 この事から見ると、専門性の強い資格であると言えます。

 このケアマネジャーの移籍・退職が相次いでいるのです。理由として
①他の事業所に移った。
 非常に多いケースです。利用者や同僚などとの人間関係に悩み、「飛んで」しまうことが多くあります。
②業界に見切りをつけた。
 完全に別の仕事に就くことですが、非常に少ない事案です。多くは①です。

長くなりましたので、次に譲ります。

 

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