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仏勉人好のフランス留学準備 IELTSを受験したよ編

ボンジュール。
ジェーム ル カフェ。

ついにIELTSの受験の日がやってきました。
人生初のIELTS。
会場まで見送ってくれた彼女にバイバイした。

驚くことに、IELTSは、僕が受けてきたフランス語の試験とはとても違った。
面白いと思ったので、簡単に紹介するね。

IELTS


IELTSはかなり規律を感じさせるものだった。

試験スタッフが、マニュアルに沿ってテストというミッションを確実に進行している感じだ。

例えば、手荷物を預ける場面にて。
個人に番号のシールが渡され、手荷物と、持参したパスポートに貼る。
試験終了後は、手荷物とパスポートに貼られている番号が同じかどうか、スタッフの確認を受ける。

会場内への持ち物検査もすごい。
飲み物は無色透明で、ラベルのないペットボトルに入っているものでないといけない。
あろうことか、めがねまで調べる。

さらには、解答用紙に名前や受験番号を記入する場面にて。
四技能それぞれのタイミングで、丁寧な説明がある。さらに、スタッフが一人一人の机を回り、記入にミスがないか確認している。

そして、最も驚いたのはスピーキングテストだ。

試験管はゆっくりわかりやすく質問してくれる。
しかしながら、それにはどこかロボットの発音のような印象を受けた。

誠実な雰囲気の試験管ではあったが、どんな答えを言っても反応は変わらないんだろうなあとも思って、少しさみしくなった。

しかし、こうして書いてみると、まあ、当たり前の事である。

手荷物の対応は、間違った荷物を持ち帰ること確実に防ぐためだ。
解答用紙の対応は、誤った記入によって、テスト結果の通知にトラブルを発生させないためだ。
スピーキングテストの対応は、公正な試験を求めた結果だろう。

感動するほどに統制されている。

また、そのために人員を惜しんでいない。
僕の試験会場は大ホールだった。ざっと、60人くらいの受験者だ。そこに1ダース程度の試験官がいる。5人に1人、監督者がいるということだ。

学生時代のテストを思い出そう。30人に対して教師1人だ。

IELTSが徹底して、スムーズで公正な受験を行なおうとしているのがわかるだろう。

DELF/DALF フランス語試験


対して、DELF/DALFは自由だったなあと振り返る。

荷物はそもそも預けたりしない。足下に置く。

解答用紙への記入は一般的だ。
「名前と受験番号を書いてくださいね」という呼びかけのみ。スタッフのチェックは基本的に回収後だ。

飲み物は持ち込みオッケーと指示があるだけで、検査はない。僕は水筒を持参していた。めがねの検査なんて概念すらなさそうだ。

スピーキングテストは討論の場だ。笑ったり、反抗的なツッコミを受けたりする。

IELTSはあくまで、英語の試験であると称し、スピーキングの内容に点数がつかない。反対に、DELF/DALFではスピーキングの内容も採点対象だ。

これが面接官の人間らしさにつながるのかは定かではない。

それでも、DELF/DALFでは試験管も意味のある対話しなければならない以上、受験者の意見に対して、感情が乗ってしまうのも不思議なことではないよね。

さらに言えば、英語とフランス語では受験者数に大きな違いがあるはずだ。

IELTSが大人数を捌くのに適したスタイルをとっているとも言えるし、
DELF/DALFが個人個人の能力見極めに特化しているとも言える。

とりあえずIELTS終わってよかったあ。何事も、はじめてはおもしろい反面、普通以上に構えてしまうからね。

こうしてみると、語学の四技能テストはおもしろいな。英語とフランス語だけでこれだけの差があるんだ。ほかのものもみてみたくなっちゃうね。



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