見出し画像

仏勉人好のフランス留学準備。トリコロル・パリの本を読んだ編

ボンジュール。
ジェーム ル カフェ。

僕はふつべんひとよし。フランスの大学院に進学したい20代だ。

前回に引き続き、トリコロル・パリさんによる、フランスに関する読み物を手に取ったよ。

今回の本はこちら。

https://tricolorparis.com/livres/paris-ga-tanoshiku-naru-kantan-france-go/

『パリが楽しくなる!かんたんフランス語』、トリコロル・パリ 荻野雅代、桜井道子、パイ インターナショナル、2017

旅行用の簡易的なフランス語の本はたくさんあるけれど、この作品はそれらと差別化されているのがよく分かる。

それは「はじめに」で正確に言及されている。

この本が他のフランス語会話集と違うポイントは、パリをさらに快適に過ごすためのコツや便利情報も紹介しているところ。普段からパリのガイドブックを手がけるトリコロル・パリならではの、かゆいところに手が届くアドバイスがすべてのフレーズに添えられています。

『パリが楽しくなる!かんたんフランス語』p.3

「ああ、そうなのか」と思う情報がたくさん詰め込まれているのが、この本のよさ。

例えば、こんなこと。

フランスのカフェやレストランでの支払いは、レジではなくテーブルで行ないます。まずはお店のスタッフにこう声をかけて、伝票をもってきてもらいましょう。

『パリが楽しくなる!かんたんフランス語』p.28

僕が早くしっておきたかったことの1つだ。
フランスの観光地のレストランでディナーを食べた時、同行してくれたフランス人の友人がお会計になかなか立ち上がらないから、どうしたのかと聞くと同じように答えてくれた。支払いは席でするんだよって。

こういう類いの情報は、普通現地で初めて体験するものだろう。
それをこの本では、会話フレーズと平行して得られるのだからお得だ。

もう一つ、僕が気に入っている点は、単語の紹介の仕方だ。

食べ物、衣料品やコスメ、公共交通機関など、当てはめて使うことができる単語の一覧が関連するテーマのページに載せられている。

普通の単語帳だと(少なくとも僕が使ってきた単語帳だと)、それら単語の性別は頭文字で表される。
例えば、café crème .m 、crème pour les mains .f のように。
m:男性名詞、f:女性名詞を意味するのだが、それらの頭文字があてがってある。

ご存じの通り、フランス語の名詞には性別がある。間違えてしまっても通じるのだが、正確に話したい僕のような人間にとっては、このような表記はむずがゆいのだ。

一方、この本では、単語の頭に、性別に応じた冠詞をつけた状態で紹介している。
例えば、un pain au chocolat、 une bague のように。
頭にun:男性不定冠詞や、une:女性不定冠詞がすでにつけられている。
僕にとってはこの方がすっきり頭に入ってくる。

さらに、「アーモンドクロワッサン」とか、「斜めがけバック」とか、「終電」のように、
「自分で調べるにはおっくうだけど、よく考えたらなんて言うんだっけ」みたいなところをつく単語も多く乗せられていて、フランス語中級以上の僕が読んでも、新しい発見がある読み物になっている。

写真やイラストが多くて読んでいて楽しいし、色使いがやさしくかわいらしくて、デザインも素敵だから、自分の本棚に1冊あったとしても後悔しないと思うよ。

ただし、出版年が2017年と少し古いので、掲載されている情報をまるごと鵜呑みにしないように気をつけよう。

相変わらず、トリコロル・パリさんの著作はすてきだった、というご報告で締めくくる。

では、よい一日を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?