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高みをめざしてみる
といっても、人には身の丈というものが存在する。
生き方も、性根も、求道も、身の丈を越えたときに限界を突破できる。
でも、そんな生き方ばかりしてらんないから、手を抜き息を抜くことも悪いことではない。
山に登ることは、自分を見つめ直すことである。
「この程度か」と見極める意味もあるし
「まだまだ出来るだろう」という線引きを確かめる意味もある。
体力だけではなく、むしろ内面のなにかに訴える求道。
真似できない人は、やらない方がいい。
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このポイントは奥高尾山の、まだ人気の多い場所。
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年に数回、ここに立って内面をみつめている。
やはり平日が、人も少なくて嬉しい。
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そして、もう一度。
もっと上まで行けるんじゃないかと確かめる。
体力も、内面も、そして筆力も。まだまだ、前に歩き出せるだろうと。
ポジティブを保つための通貨儀式くらい、楽しんでみたい。
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作家という登山道は、そういうものだと常々に思う。