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東京駅の闇

近代日本で、在職中の、一国の総理大臣が暗殺された事例は3件。
これを多いと捉えるか、少ないとみるか、人それぞれ。
総理を辞してから暗殺された人を含めれば7人になるのだが、これもまた、多いと唱える平和な国民もいれば、まだ少ないと口を尖らす過激な御仁もおられるだろう。
ここ東京駅が惨劇の舞台となった事例がある。


ここは切符売り場の横だから、慌ただしく通り過ぎる人だらけで、足を止める者もない。実に世知辛い。

現職総理大臣の暗殺第一号である。

その前の暗殺は伊藤博文だが、こちらは元首相だから。

未遂で死に至らない総理・元総理襲撃事例は12件。
そのなかに、岸田現総理が含んでいるところに、いまの世相も滲んでいるのでしょうか。

東京駅は近代の暗い歴史も静かに見つめてきた歴史のプラットホーム。
ときには古の出来事を振り返ることも必要か。それくらいの、気忙しくない余裕を持てということかも知れないね。

この事件が、実は、南信州新聞連載作品「満洲」の1エピソードとして、じきじき使う予定です。原首相を殺害した男が、どうして保釈されて、満洲に赴いたのか。暗い時代のif表現で、史実を抉る意図をあえて避けています。
わたしは襲撃されたくないですから。
史実の事件をベースとした創作ですので、あしからず。
発表前に宣言しとこう!