太平記の里
上州はそろそろ秋風が肌をなぜる頃と拝察します。
「逃げ上手の若君」でふたたび脚光をむけられる南北朝。新田義貞もクローズアップされることと存じます。
南北朝とは、そもそもどうして、こうなってしまったのか。
「北条が悪いから帝が起った」
ちっくな、勝った人の云い分だけ鵜呑みにず、冷静に考えることも必要。
ひとつの箱が壊されて、あたらしい器を作る。政ならばなおのこと、大きな歴史のうねりがそうさせたのでしょう。
そのどちらにも正義があって、時が味方して態勢がひっくり返ったり戻されたりする。どちらにも正義があるのです。
現代も、似たような歴史に揺れ動いている気がしますけど……。
政権交代は奪ることよりも、経営を安定させることが大事。
後醍醐天皇はそこを初動から失敗したね。
「なにせはじめてのことだから」
という言葉は許されませんので。
平成に二度もあった政権交代も、そうだったような気がする。
現代と南北朝。ぎくしゃくが似ることは御免だ。与党がしっかりしていれば、要らぬ心配なんでしょうけどね。しっかりしていれば……。