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虚偽だ。尊敬されてない。エルモソ、事件と対応を語る

フットボールファンのみなさん、こんにちは。

ジェニファー・エルモソ、怒りのツイートです。
現在真っ只中で炎上している、スペインサッカー連盟のルビアレス会長によるエルモソへのキスがあった件で、エルモソがXの投稿で発表をしました。この記事では、エルモソの文章を一部抜粋、要約しながら紹介します。

「私は、自分のキャリアで、最重要な目標を達成した。チームメイト、ファン、メディア、フォロワー、そしてこの夢を叶えさせてくれた全ての人々に感謝している。皆さんのサポートは、優勝の原動力となったものだ。」

「しかし、悲しいことに、それを祝うことが出来なくなっている。現在、法的処置が進行していて、それに干渉したくはない。しかし、彼の虚偽の発言のせいで、無視せざるを得なくなっている。自分の感情をもう一度見直して、自分が、衝動に駆られた性差別的で場違いな行動の被害者であることを、報告する必要がありました。」

ジェニ・エルモソ X(@jennihermoso)より

彼女は、ルビアレスが会見で話した「同意のあるもの」という内容を完全に否定。さらに、RFEFの事件への対応に関しても触れています。


「簡単に言えば私は、尊敬をされていなかった。


「会長への圧力を軽減するために、共同声明をするよう求められた。が、私は優勝の喜びををチームメイトと共有したかったので、声明には参加しなかった。RFEF含め常に周りの人々には、この問題に個人的にも、共同でも、声明はしないことを話していた。なぜならそれが、ルビアレスの行動を正当化する可能性があったから。」 

「しかしそれにも関わらず、RFEFは、継続的に声明を発表させるような圧力を掛けてきた。様々な方法で、様々な人々を通して、私の周囲に、私の気持ちとは異なる証言をするように。」

ジェニ・エルモソ X(@jennihermoso)より

彼女はどうやら、今回のポストを含め、この事件に関する声明を公表する予定はなかったようです。また、その声明をしないことをつたえていながら、彼女とその周り、家族、友人、チームメイトに対して、声明を出すよう促していたことが明らかになりました。

「このような事件は、近年選手たちが声を上げてきた事象のリストの最後に加わった。私が関わったこの事件は『最後の藁』である。」
「多くの人が生中継で目撃した表彰式での一連の出来事は、今朝の態度(RFEFでのルビアレスの発表)も含め、長年にわたって我々の日常的なものであった。」

ジェニ・エルモソ X(@jennihermoso)より

さらにエルモソは、この事件がひとつの孤立した問題ではなく、長年続いていた性差別的、非人道的な行動を行っていたことを示唆し、このような事象が過去に、複数回あったことを表しています。

「上記の理由から、私と、女子スポーツ界の歴史的瞬間に、私の意思に反し、尊重しない行為と、それを行った者を支持できないと判断し、私の元々の意見(彼女は決勝直後のインスタライブにて、あれは嫌なものだったと発言していた)を強調したいと思う。私は、自分の気持ちに反していると伝えたにも関わらず行われた行為に耐える責任、義務はありません。だから私は、うけた圧力を拒否しました。」 

「わたしはこれらの行為に対して、全く寛容ではありません。」

ジェニ・エルモソ X(@jennihermoso)より

彼女は改めて自らの感情、意思と反していたことを示し、その行動が身勝手で、嫌悪を抱くものであるとしました。

最後に、彼女をサポートする多くの発表に対してもコメント。

「最後に、私がこの公表を出来たのは、国内外すべての選手であることを明らかにしたい。私はひとりではない。皆さんのサポートで、これまで以上に団結し、前進していきます。」

「この事件に関しては、TMJ(契約しているエージェント事務所)とFUTPRO(スペイン女子サッカー選手協会)、私が信頼する人々の手に委ねます。今後も彼らと、必要なステップを踏んでいきます。」

#SeAcabo ジェニ・エルモソ

ジェニ・エルモソ X(@jennihermoso)より

最後の署名に添えられた#SeAcaboとは、「もう終わりだ」、つまり、この性差別的な行動をもう終わりにしよう、というハッシュタグです。

今回の事件において、スペイン女子代表選手は、解決に至るまでの今後一切の活動をしない署名を、FUTPROのXで発表しました。

FUTPRO X(@futpro_es)より

また、スペイン国内の多くのサッカークラブ、世界各国の女子代表チームなどが、ルビアレス辞任を要求、賛同する公式声明を発表し、レアル・ベティスのホルヘ・イグレシアスも、変化が起きるまでの代表チームへの参加拒否を発表するなど、スペインを始めとするヨーロッパ各国のサッカー選手、クラブに反響が及んだことは事実です。
スペインサッカー連盟の腐敗、道徳性の欠如が露呈した、と言ってもいい今回の騒動。一体いつ、どのように収束に向かって行くのでしょうか。


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