何を考えて何をするのか

すごい大仰なタイトルだけど、まぁ最終的にはここにたどり着くからまぁいいかと思って書きます。

初めに


最近、ビニール袋とエコバッグの「元を取る」ということに重点を置いた意見を見かけた。

「エコバッグ 1,000円、ビニール袋 5円としたら、
200回使わないと元が取れないよね。」

確かにその通りである。
なんなら、200回の買い物で毎回ビニール袋が必要になる買い物をするわけではないだろう。
軽く計算してみる。
”週に2回ビニール袋が必要である”とすると、
7日のうちに2回
= 1年でおよそ104回
= "2年ぐらいで元が取れる"
ということになる。

「長い期間エコバッグを使うことになるので、
エコバッグが汚れた、破れたとかしたら買い替えたりするから、
いつまでたっても元は取れないよ!」

という意見だった。その意見自体は、理解できる。
それを押し付けるような言い方が気になったので、
疑問に思った。

大局的な目的は何か


そもそもビニール袋が有料化されたのはなぜか。
CO2排出量の削減や、環境問題(ごみのポイ捨てなど)への対策として導入されたなという記憶がある。
それが真実の目的かどうかはまた別問題として、
大義名分はそうであったはずだ。

目的論からすると、エコバッグを使うことに一部効果はあると思う。
環境問題に関して、直接的に影響があるかというとないが、
少なくとも"人の意識に働きかける"という意味はあると思う。
1,000円で買ったものを、
ごみを入れてその辺に捨てるということはまぁまぁないだろう。
もったいない。

根本的な意味があるかといわれると正直わからないが、
環境問題に目を向ける一助にはなっていると思う。

それに対して今回見た意見は、
その点を無視して話をしていたと感じたのがおそらく疑問の根本である。

ただし、エコバッグを使えば、
CO2削減や環境問題に完全に対応しているかといわれると”場合による”
ということも、よくよく調べるとわかってくる。

場合による、とは


例えば製造工程。
ビニール袋と同じ機能を持たせる
=同じ素材を1枚当たりでは多く使う製造の仕方が存在する。

例えば生産工程。
エコバッグが流行っているから、たくさんエコバッグを作る
=ビニール袋を大量に作るのと結果は一緒になる工程が存在する。

そういう、結果一緒になるよね、という工程を経ている製品は、
ビニール袋の代わりに使っても、あんまり意味ないよね、という話。

でも、例えば自分で麻ひもを編んで作ったエコバッグ等を持ち歩いて使っているとしたら、それは環境問題に一定の効果があると言えると思う。

この、”場合”というのは、目的をどこに置いて問題を捉えるか、ということで変わってくる。

では、個人的な目的は何か


大局的な目的は分かった。
では個人的な目的は何か。ということろに移る。

今回の発端である意見に対して、
【その意見自体は、理解できる。】
と私が思ったのは、
"元を取る"という点を目的として、
"金銭負担"という点を問題としたとき、
その意見は理解できる。ということだった。

だが、全ての人がその目的と問題で物を考えているわけではない。
環境汚染を問題として、
環境汚染を少なくする、という観点で見た時には、
エコバッグは有効である側面も存在する。

私はこの、
"自分は何を問題と考え、何を目的とするのか"
=個人的な目的
を重視するべきだと思う。
その内容によって、自分が行うべき行動が変わるから。


結論


自分がどうしたいのか、何を達成したいのか、
ということを見つめて、
他人の意見に押し流されないように生きていきたいなと思った。

他人の意見を取り入れることは重要だと思うので、
これからもいろんな人の意見を聞きたいものである。

余談としてエコバッグの件に関する私見を記載する。
しょーもな!という内容なので、
見たくない人はここで終わっておいてください。


私見


エコバッグを販売・生産している会社・工場・店舗を応援したければ、
エコバッグを好きなだけ買えばいい。

ビニール袋を販売・生産している会社・工場・店舗を応援したければ、
ビニール袋をたくさん買えばいい。

結局自分のお金は何かには必ず消えるのだから、
どこに対して消すか、というのしか私は考えていない。

エコバッグを作っている人たちもお金はほしい。
ビニール袋を作っている人たちもお金はほしい。
自分もお金はほしい。
バランスして生きて行けばいいのだ。

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