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調(しら)べる:夜間(やかん)に通(かよ)える中学校(ちゅうがっこう)について(2,029文字)

概要(がいよう(かんたん な ないよう))

福岡市(ふくおかし)には,「夜間(やかん)に通(かよ)うことができる中学校(ちゅうがっこう)」があります。( 福岡(ふくおか)きぼう中学校(ちゅうがっこう) (google.com))。また日本全国(にほん ぜんこく)の,40の自治体(じちたい (と(都) どう(道) ふ(府) けん(県)など の こと))に同(おな)じ公立(こうりつ(けん(県)や, し(市) などが つくった))の夜間(やかん)に通(かよ)うことができる中学校(ちゅうがっこう)があるようです(夜間中学の設置・検討状況:文部科学省 (mext.go.jp)(やかんちゅうがく の せっち・けんとう じょうきょう もんぶかがくしょう))。これらは法律(ほうりつ)により定(さだ)められ,無料(むりょう)で通(かよ)うことができます。

夜間中学で学びたい方へ:文部科学省 (mext.go.jp)
(やかん ちゅうがく で まなびたい かたへ もんぶかがくしょう)

はじめに

西日本新聞のサイトにて,歌詞もメロディーも生徒考案 公立夜間中の手作り校歌完成 福岡きぼう中学校|【西日本新聞me】 (nishinippon.co.jp) (有料記事)との記事を拝読し,漠然と理解している,夜間中学校とはどのような学校だろうかと興味を持ち,詳しく知りたいと考え調べてみました。

法的な根拠(ほうりつ で おこなわれている)

夜間中学校は,「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(平成二十八年法律第百五号)」を根拠として設置される中学校です。夜間中学校とは単なる通称で,夜間に行われる中学校を夜間中学校と呼称しているようです(この文書においては,便宜上「夜間中学校」の名称を用いますが,昼に行われる中学校と区別する意図は一切ありません)。

小学校・中学校中退者(しょうがっこう ちゅうがっこう ちゅうたいしゃ)

文部科学省(2022)(夜間中学校応援資料:夜中を全国に!https://www.mext.go.jp/content/20220810-mxt_syoto02-100003094_1.pdf)によると,義務教育課程を満足に修了することができなかった方は,令和2年国勢調査によると89万人(小学校・中学校 中退者総計,内,小学校中退者 9万人)におよび,そのニーズを掘り起こす(「掘り起こす」との表現が使われていました。官公庁には珍しいことのように思います)とされています。

SDGs Goal 4(じぞく かのう な せかい の めざす もくひょう 4ばん)

これらは,SDGsの4番「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する(Ensure inclusive and equitable quality education and promote lifelong learning opportunities for all)」(Goal 4 | Department of Economic and Social Affairs (un.org))に関わる目標とされており,特にターゲット4.1「2030 年までに、すべての女児及び男児が、適切かつ効果的な学習成果につながる、無償で公平かつ質の高い初等・中等教育を修了できるようにする。」に関わる内容となっているように思われます(もちろん,他のターゲットも関わると考えます)。

実際の運用(どのように おこなわれているか)

夜間中学校の在り方については,文部科学省(2022)によると,「現存の公立夜間中学校は、以下の扱いとなります。 授業料は無償 週5日間の授業がある 教員免許を持っている先生が教える 全ての課程を修了すれば中学校卒業となる」とされており,授業料は無償(福岡市は教科書も無償。福岡きぼう中学校(2022)(福岡きぼう中学校 - 夜間中学について (google.com)) )であり,教育法第一条に規定される中学校と区別されていません。すなわち,同じ中学校であるとされています。

おわりに

いじめや不登校の問題,また,現在までにも多くの教育に係る課題があり,十分に教育を受けることができていない方々が多数存在することは,文部科学省の資料にある,令和2年国勢調査にも明らかにあらわれています。そのような中においても,また,全ての方々に高等教育の機会を提供するという意味においても,夜間に通える中学校は重要な取り組みであることが理解出来ました。

おもうこと

私は大学院修士課程を修了しています。しかし,中学校で学ぶ内容を完全に理解していると自信をもって言うことはできません。皆さまはいかがでしょうか。

※記事中にある情報は2022年11月30日現在です。
※記事は個人の意見及び主観です。正確にはそれぞれの引用元の情報をご参照ください。

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