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精神障害者保健福祉手帳と旅行について


こんばんは! げこふりです。
今回は精神障害者や発達障害者が審査通れば取得できる精神障害者保健福祉手帳について旅行で効力を発揮する点について記事を執筆していきたいと思います。

精神障害者について

我々、発達障害者や精神障害者は見た目や挙動だけでは判断できない、内面にかかる病気や障害などに苦しんでいます。その障害について国の精神障害者保健福祉手帳制度が出来たのは平成に入ってからとまだまだ歴史は浅いのです。

精神科等に罹ってから、半年以上経たないと取得資格も得られませんし、医師の診断書や意見書も併せて提出し、審査に適合すると取得が認められて役所で交付(2年期限)を受けます。

さらにこの手帳は身体障害や知的障害と異なり2年の期限付きの手帳となっています。これは寛解や完治を想定されており、自主返納や審査地に落ちると行政へ返還をする必要も生じてきます。

割引制度や無料措置など

しかしこの手帳には身体障害や知的障害程で無いにせよ、様々なメリットを受けることが出来ます。例えば住民税と所得税の優遇です。所得から27万ほど控除を受けられます。これにより年間数万円ほどの節税になるということです。さらに非課税になれる金額も27万ほど限度額が上乗せされるため、低所得者にもメリットはあります。また障害者雇用の仕事に応募できる資格も出来ますので優良企業に勤められるチャンスも増える場合が多くなります。

そして旅行やお出かけが趣味の人には大きなメリットがいくつもあります。一部の交通機関が割引になることです。JRやほとんどの大手私鉄ではまだ精神障害者の割引は導入されていないことが多いのですが、地方の私鉄や主に旧JR(第三セクター)、地方の路線バスや一部の航空会社、多くのフェリー航路など数えてみればけっこうな交通機関で割引(主に半額が多い)が導入されていることが調べてみるとわかります。
また住んでいる自治体(特に都市部)では公営交通機関が無料の乗車証を発行していることもあるのでぜひ調べてみたり各自治体へ問い合わせてみてくださいね!

国鉄車両に乗れるしなの鉄道も半額

また観光施設や博物館、体験ツアーなどでも精神障害者の割引が導入されているケースが多く、近年ではディズニーリゾートでも導入されました。そして沖縄では美ら海水族館がなんと無料と驚きのサービスとなっています。この水族館は入館料が2000円近いため、かなりの出血大サービスとなっているわけです。あー元カノと行きたかった〜(未練たらたら笑)

上野動物園は無料(写真はツキノワグマ)

そして交通機関や施設の中には介助者(同行者)は無料としているところも複数あります。そのため、恋人や友人が健常者であっても2人分割引や無料の恩恵が受けられることもよくあります。これは使わない手はありません。

ただ精神障害者や発達障害者の中には障害の影響であまり外へ行くことが苦手になってしまった人やそもそもインドア派という人もいるため、そう行った積極的な行動を避ける人も居ると思いますので、そういった方は無理に出かけなくても良いと思います。それでも興味のあるところに出かける場合には調べてみると案外、楽しくなるかもしれません。

旅行と手帳について

僕みたいに発達障害があり、多動傾向もある人にはなかなかうってつけな組み合わせだと思います。なぜここまで障害者割引が盛んかというと一つは国と企業の社会貢献の一つであり、障害者の社会参加が目的とされています。
そのため、現状につながったと思います。

旅行を趣味としている自分としては嬉しいことですが少し申し訳ない気もしています。先日、銚子電鉄に乗ったときもただでさえ安い運賃をさらに半額にしてもらって経営が苦しい中、心苦しい気もしてきました。その浮いたお金でぬれ煎餅を買わせてもらいましたが、浮いたお金でためになることに使うという心構えを持つと、自責もあまり感じずにこの制度を活かすことが出来るかもしれません。

まとめ

精神障害者保健福祉手帳はいま悩んでいる発達障害や精神障害があれば医師に相談のもと、取得を目指すことをオススメします。

また手帳が取得出来ればその優遇制度を使い、自分なりに生きづらさから生きやすさへと変化していく工夫を楽しんでもらいたいとも思います。決して申し訳なさは感じる必要はありません。ただでさえ普通の人よりも苦しい思いをすることが多く、収入も人それぞれではありますがハンデを背負っているとどうしても少ない傾向にあります。

ぜひ勇気を持って一歩踏み出してみてほしいとも思います。持論展開しまくりですが、これを読んで少しでも生きやすさに繋がれば幸いです。

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