詩 真夜中のチューリップ

真夜中のチューリップ

白いのを6本

赤茶けた陶製の花瓶に活ける

貴方の目に

美しゅうければいいでせう

逢瀬は真夜中

貴方のお気に入りが

あればいいでせう

金色紙の折り鶴と

透明紙の折り鶴と

モビールにして

私の手作りで

貴方の気に入れば

嬉しいでせう

朝が来て

香りが素敵なのがいいでせう

香水を褥に振り撒くと

貴方の満足気な横顔に

行きつくでせう

恋の隷従者より

自由な人となり

巷の喧騒に二人は消えぬ

ヒラヒラと

想い出抱えて

一日を始める

ああ 一杯の珈琲よ

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