詩 春の花々

わたしの頬に触れていいのは

あなた一人でしょう

それはそれは2人の

誰にも追従出来ない

ささやかな秘密裡の内に

わたしの細い腰やすんなりした手足

優しい首筋

全てはあなたをお出迎えする

庭先の春の花々

すみれ草はどこにでもある

わたしの真珠の涙

ヒヤシンスは愛の受け答えのための

2人を結ぶ電波放送

チューリップはおしゃべりな

2人の飼い犬の友達

オオバナエンレイソウの白さは

色白のわたしの足首のよう

あなたまでのステップ

足首もしなやかに歩いていく

華やかにパッと色めき立ち

辿り着いたらきっと

わたしは眼間に新しい地平を見出す

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