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四月の読書

四月も終わり、1年でも一番爽やかな季節、五月を迎えたが、
今日は生憎の雨降り、せっかく咲き始めたバラも
しょんぼりと首を垂れている。

私が四月に読んだ本の紹介をします。

たまたま四月に読んだ本は全部女性作家の物でした。

図書館から「資料の準備ができました」と連絡が
来た順に読むことになるのだが、たまたま女性作家物が続いた。
その都度、読後感は私の読書記録に残しているが、
ここでは長くなるので、簡単な感想に留める。

「光のとこにいてね」「汝星のごとく」「墨のゆらめき」
の3冊はどれも親の育児放棄が大きく物語に関わっている。
親のエゴであったり、愛人を持たずにはいられない母親で
あったり、貧しさゆえに子供に目が届かなかったりと
理由は様々だが、3冊も続けてこのテーマを突きつけられると、
ちょっと辟易とする。

「親ガチャ」などという言葉が流行り、
嫌な言葉だなと思っていたが、
子供にとって、生まれた環境によって思う様な人生を
選べないというまさに「親ガチャ」なのだろう。
ここでは、そんな環境にあっても
なんとか自分の思う人生を全うしようと、
悩んだり、落ち込んだりしながらも
頑張る子供たちを描いている。

3冊の中で「光のとこにいてね」の作者は初めて読む作家だ。
最終章の終わり方が、どうにも納得できず、
「えっ、これってどうなの??」
の気持ちを引きずったまま、終わってしまった。
どうも、すっきりしない読後感だった。

他の2冊はハッピーエンドというか・・
まぁ〜、平和な生活が戻って良かった
と思える終わり方だ。

凪良ゆうのストーリーの構成はプロローグとエピローグを
同じ文章で綴るというあまり見ない構成になっている。
また、登場人物が語る「自分の人生に持つ責任」も
読み応えがある。

四月前半に読んだ2冊は、どちらも心穏やかに読める小説だ。
「りらの花咲くけものみち」は動物への愛情あふれる
物語で、久しぶりに涙無くしては読めない小説だった。
皆がこんなふうに良い人だったら平和なのにな〜

「椿の恋文」は「椿文具店」につながる話で、
小川糸は相変わらず、ほのぼのとして
時間の流れがゆっくりと感じられる。

      以上四月に読んだ本でした。

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