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relief

本日は「リリーフ relief」です。
なるべくうちの子供にも馴染みがあることば、ということで選んでみました。
さっそく、詳しくみていきましょう。


reliefの意味

reliefの意味は、おおきく二つあります

① いわゆるリリーフ

緩和、安心、救済、軽減など
野球でリリーフ投手という、あのリリーフですね。

② いわゆるレリーフ

(装飾としての)浮彫り、起伏など
等高線に沿って凹凸のある立体地図は、レリーフマップというそうです。

いままで何も考えずに、リリーフとレリーフはまったくちがう別の言葉だと、漠然と思いこんでいました。
でもじつは、英語では同じ言葉だった。びっくり😲です。

それにしても、リリーフレリーフが同じ言葉だなんて、どうしてそうなるのか不思議ですよね。

そこでまず、reliefの re と lief に分解して、それぞれの意味を調べていきましょう。

接頭辞(語)

reは、「接頭辞(語)」というやつです。
その名のとおり、単語の頭にくっついて、特定の意味を与えたり、語調を整えたりします。
わかりやすい例だと「ディスる」と使われる、disとかがそうですね。

(接頭辞=prefix preも接頭辞ですね)

日本語にも接頭辞はあって、たとえば
「お迎え」の「お」
「ものすごい」の「もの」
「どん引きする」の「どん」
などが接頭辞です。

reの意味

① ふたたび、もう一回
② 後ろ
③ 反対

reは、インド・ヨーロッパ語族のureということばが、語源のようです。

ureは英語のbackと同じ意味のことばです。
なのでもともと「後ろ」という意味のようですが、そこから意味が広がって「ふたたび」「反対」という意味にも使われるようになって行った、ということらしいです。

liefの意味

liefの語源と本来の意味

liefは、ラテン語の、levoが語源で、
① 持ち上げる
② 軽くする
③ 軽減する
などが本来の意味です。

まとめ

以上をまとめると、reliefということばには、意外と意味の広がりがあるということがわかります。
reliefという一つのことばから、一見すると全然違うリリーフとレリーフという両方の意味が生まれています。

Liefのもともとの意味「軽い」がポイントかな?

① re(戻す)lief(軽い状態に)

軽い)楽な、ゆるめた状態に戻す → 救援、安心、緩和、軽減

② re(反対側、裏側へ)lief(浮かせる)

軽くして)浮き上がらせる → 浮き彫り(レリーフ)、起伏

「軽い」から派生する広い意味が反映されていくことによって、こういう二つの意味が生まれてきたって感じでしょう。

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