ネパールのお祭り

みなさんこんにちは、ネパール人妻のyuunaです。今日はネパールのお祭りについて書いてみたいと思いますが、その前にまずはネパールの暦についてお話したいと思います。

【暦について】

まずそもそも、日本とネパールでは暦が違います。日本は西暦ですがネパールの暦はビクラム暦といいます。今日は西暦2024年1月19日ですがビクラム暦では今日は2080年マーグの5日です。マーグって何??と思われた方が多いと思いますがビクラム暦は独自の月の名前を用います。
1月 バイサーク
2月 ジェトゥ
3月 アサール
4月 サーウン
5月 バダウ
6月 アソージュ
7月 カルテック
8月 マンシール
9月 プス
10月 マーグ
11月 ファーグン
12月 チャイトゥ
このような月の呼び方をします。ですがビクラム暦と西暦はズレていて、日本の新しい月が始まって半月経つ頃にネパールは新しい月が始まるというような感じで、半月ほどズレがあります。このように年も違えば月も日も違うため私はネパールではその日が何年何月何日なのか把握せずに過ごしていました(だいぶやばい)。そんなネパールですがビジネスや仕事では西暦も使います。そんなときに便利なのがケータイのアプリのhamro patro(ハムロ パトロ)訳∶私達のカレンダー です。西暦とビクラム暦の日付を照らし合わせて見ることができ、ネパールのお祭りやイベントもそれを見ればいつ何があるのか分かります。

hamro patro

ネパールに知り合いがいる方や旅行にいかれる方は便利なのでぜひ使ってみてくださいね!

【お祭りについて】

ネパールのお祭りはそのほとんどが宗教に関連したもので、仏教やキリスト教、イスラム教の人もちらほら見かけますがネパール国民の80%がヒンドゥー教だそうです。宗教というよりも実は制度や社会生活、文化風習と深く結びついた民族宗教なのです。

·シュリ パンチャミ
教育や学問の神であるサラスワティを祀り、祈りを捧げる日で、この日から学校に入学すると勉強ができる子になると言われています。
·シバ ラトゥリ(2月~3月頃)
破壊と再生の神、シバ神を祀り、祈りを捧げます。
·ホーリー(2月~3月頃)
カラフルな色粉と水をかけ合って春の訪れを祝うお祭り。みんな汚れても良い服を来て外に出て、バケツや水鉄砲で水をかけ合います(この日だけは水や粉かけられても怒っちゃダメ)。

·ダサイン(9月~10月頃)
ネパールで一番大きなヒンドゥー教のお祭りでドゥルガ女神が悪魔を退治した記念に行われます。約10日間祝日となり、初日から最終日まで儀式や慣わしがあります(親戚の親戚まで家に来て泊まることもあるのでお茶やごはんなどオモテナシが大変)。

·ティハール(10月~11月頃)
富と繁栄と豊穣の女神ラクシュミを家に招き一家の繁栄を願うお祭りとされています。光の祭りとも言われ、街では家や店、ビルなどほとんどの建物にイルミネーションが施され、この期間だけはネパールは世界で一番電気を消費するのだそう。山から街を見下ろせば、最高の夜景が見れます。

ティハールの夜景

1日目はカーグティハール(カラスの祈り)
2日目はククルティハール(犬の祈り)
3日目はラクシュミプジャ(冨と繁栄の祈り)
4日目はガイプジャ(牛の祈り)
5日目はバイティカ(兄弟、姉妹の日)
ネパールにとってティカはとても大切です。赤い色粉と水やヨーグルト、お米を混ぜたものを眉間の少し上につけますが、これはお祝いの意味を表しています。

ラクシュミプジャのときに使うランゴリ

ランゴリは玄関付近の床に色粉で絵を描いたり火を灯したりして、神様を家の中へお招きするために用意します。ネットで rangoli と検索すると沢山種類があるので、それを参考に私も毎年やらせてもらっていました。

5日目のバイティカでは兄弟姉妹が集まって、特別なティカをつけます。姉は弟にナッツやフルーツ、チョコレートなど沢山プレゼントします。弟は服などギフトを姉のために用意します。特別な祈り、特別なティカをしてギフトを交換して花の首飾りをつけてみんなで写真を撮って終わりです。


細かく書けば一つ一つのお祭りではもっと色々なことをしていますし、これよりもっと沢山行事がありますが代表的で大きなお祭りはこれらになります。

今回はネパールの暦と宗教、お祭りについてお話しましたがいかがだったでしょうか?日本とは全く違うお祭りですが、それらをする理由や由来を知ればもっと楽しめそうですね。


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