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「精神科」ってこんなところでした×3〜土曜ドラマ「Shrink」を受けて〜

NHKで放送されている土曜ドラマ「Shrink」の第一話を見た。第一話のテーマは「パニック症」。
「パニック障害」という名前で私は認識していたが、最近は、治らないものという意識の強い「障害」をいう言葉をやめ、花粉症、感染症というように使われている「症」=一時的にその状態であるということを指す言葉を使う流れがあるそうだ。
精神科医の弱井先生(中村倫也)と看護師の雨宮さん(土屋太鳳)を中心に二話、三話と一つずつ違う病気をテーマにしてすすめられていく。

精神科医、心療内科というのは敷居が高い。偏見されがち。というようなことがドラマでも出てきた。アメリカでは日本よりもより気楽に精神科を受診しているという話も出てきた。

私は今までに3件の精神科に通院したことがある。せっかくいろいろ体験したのでどんな感じだったか書いてみる。私の感覚をざっくりいうと、内科は内科、眼科は眼科、歯科は歯科の雰囲気があるように精神科も精神科の雰囲気(悪い感じじゃないよ!!)がある。が、内科っぽいところもあるって感じ。あと精神科というのは体の診察というよりも患者の話したことや訴えを元に治療が進んでいくということは知っているといいかも。

精神科(私が行ったところは全て精神科と心療内科が併設されていた)ってこんな感じだよっていう参考になれば嬉しい。

※ちなみに都会じゃないです。田舎です。

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1件目「Aクリニック」

【経緯】仕事が大変で人間関係も複雑、気持ちも落ち込みがちだった頃、同僚が「私、精神科通ってるよー!気楽に行ってみたらいいと思う!」と声をかけてくれた。仕事柄、近くの病院には行きづらかったため、ちょっと離れたクリニックに何件か電話をかけ、比較的早めにみてくれることになったこの病院に通院することにした。(他の病院は1カ月待ちとか2カ月待ちとかそんな感じだった)

【雰囲気】明るくて綺麗な待合室。ふかふかのソファー。外から見えにくい低い位置に配置された窓。置かれた観葉植物。一見したところ病院ぽくないし、怖い感じはなかった。他の患者とも最低限しかバッティングしなかった記憶。

診察室はこじんまりとした暗めの部屋。3畳くらいだったかな。大きなデスクを挟んで座る。デスクには大きなパソコン。

【医師】私が症状を話すたびにパソコンにカシャカシャとタイピングする先生。穏やかで声を荒げるようなことは一切なかった。が、私の顔を見て話を聞いてくれた記憶がない。いつもパソコンを見ていた。先生の口からはっきりと病気見解を聞いた記憶もない。(もちろんはっきりと言われるのが嫌な人もいると思う)



2件目「Bクリニック」

【経緯】Aクリニックが遠くて通いづらいことと、私が先生をイマイチ信用できなかったことからこちらへ。仕事を休みがちだったので、休職に向かうためにも変えたほうがいいと判断した。Aクリニックに紹介状を書いてもらうときには「遠くて通いづらいので」と伝えた。
この病院も初診が取りづらいのだが、職場の偉い人のコネで(ありがたや)すぐに見てもらえた。ここの病院の面白いのは初診は予約が必要だが、それ以降は予約がいらないというところ。だいたい○日後に来てねって言われる感じだったかな…?(忘れた笑)

【雰囲気】ウッドな雰囲気の一軒家っぽい病院。いわゆる病院感はなかった。待合室もログハウスの中みたいな。でもこの病院は待合室に他の患者さんもたくさんいた。精神科って家族が同行すること多いんだなって思った。

診察室は広めの談話室って感じだった。家族も余裕で入れる広さ。

【医師】この先生はちゃんと顔を見て話を聞いてくれた。パソコンではなく手書きが多め。どちらかというとはっきり言うタイプ。私と母のウマが合わなかった時、けっこうガツンと母に物申してくれた(それはそれでどうよっていう内容だったけど笑)。合う人合わない人がいるかなぁと。はっきり言ってくれてスッキリする一方で、話をもっと丁寧に汲み取ってきいてほしかったなぁ、ちょっとキツイ言い方だなぁという苦手意識もあった。



3件目「Cクリニック」

【経緯】療養のために県外の実家に帰ることになり通院開始。ここは比較的新しいからかすぐに初診の予約をとれた。

【雰囲気】内科の待合室に近い感じ。いつもオルゴールのジブリとか流れてて穏やかな待ち時間だった記憶。無音で映像も流れてて(字幕はあった)それも優しい色のアニメだった。
余談だが、私はここで流れていたアニメの題名を知りたくて、セリフを検索し、そのアニメの題名が「言の葉の庭」(新海誠監督)であることを知る。それ以来あの病院のイメージは「言の葉の庭」。

どこの病院でも初診のときは問診票のようなものを書くのだが、この病院は書いた後、医者に診察される前に、看護師により詳しいヒアリングをされる時間があった(もちろん個室で)。そのあと診察。

診察室は内科っぽかった。

【医師】穏やかな比較的若めの先生。とても丁寧で、私の話を遮るようなことはなかった。文章の終わりまできちんときいてくれた。質問には的確に答えてくれる。この先生はパソコンを使っていたが、話しているときはちゃんと手を止めて聞いてくれた。今までの先生の中で一番話しやすくて、質問しやすかった。ドラマ「Shrink」の弱井先生にちょっと似てるかも。

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という感じ。精神科って先生によっても違うし、合う病院も合わない病院もあるんじゃないかなぁって。私も3件しか知らないけど、3件ともずいぶん違った。だからなんか違うって思ったら、病院を変えてもいいと思うし、諦めなくていいと思う。ついていきたいと思う先生にはついていけばいいし、合う先生に巡り会えない間はとりあえずその病院に通院していてもその先生が全てではないってことは心の隅っこにおいておけばいいと思う。心に関わる分野だから、合う合わないは特にある気がする。私に合わなくても、この先生がいいと思う人は当然いるはずだし。

とはいえ、精神科以外の内科も眼科も歯科もいろんな先生がいていろんな病院があるよね。どこの世界も一緒だな。一番大切なのは、安心して治療に向き合えることだと思う。

まとめ
精神科、心療内科は怖くない!
初診の予約が一番の山場!
あとは気楽に行くべし!!!


※あくまでも素人の雑感です。参考までに!!

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