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マレーシアの病院事情・病院への行き方

はじめに

初めまして。当記事を閲覧いただきありがとうございます。

マレーシアに移住したばかりで病院への行き方がわからない、行ってどうすればいいかわからない…という方向けに、マレーシアの病院事情・病院への行き方について記事を残そうと思います。(旅行でマレーシアの来られて病院に行く必要が出てきた方にとっても参考にはなるかなと思います)
慣れない土地で生活をすることによって、日本ではかからなかった病気にかかる可能性もかなりあります。私自身も謎の高熱や血尿、血便、目の充血、動悸や胸の痛みなどマレーシアに来てから様々な症状を発症しました…(もちろん日本にいた時はどれも発症したことはありません)

今回この記事では、私が行った、
①日本語の通じるクリニック
②日本語の通じないローカルクリニック
③専門医(スペシャリスト)のいる大きな病院
の3つの病院の行き方や、行ってからの流れをご説明しようと思います。


まずは保険の確認を!

マレーシアの現地採用で働かれている方は、基本的に会社側で保険の加入手続きをしてもらえることが多いかと思います。
私の場合も会社側でグループ保険に加入していたので、基本病院に行く際は自分が持っている保険が使える病院を探して行っていました。
念のため、知らない方もいらっしゃるかもしれないので記載しておきますが、病院によって自分が持っている保険が使えたり使えなかったりします。海外旅行保険についても同様です。

じゃあ、どうやって保険適用の病院を探すのかというと、私が持っていた保険だと専用のアプリがあり、そこから対象の病院を探すことができました。
あとは、病院の入り口や受付に対象の保険のマークのロゴがシールで貼られていたりするので、そちらを参照にしても良いと思います。
HPで確認するのも有効です。ローカルの病院の場合は全て英語表記になっているかと思いますので、確認が少し大変かもしれません。
保険適用の場合だと、薬代も含めて全額無償になったり極々少額の負担で済んだりします。また、一般のクリニックでは保険が適用になっても、専門医(スペシャリスト)の診断は保険が適用にならない場合もあるので、事前に保険が適用になるか確認できそうなら確認した方がいいと思います。


病院の予約について

保険適用の病院を見つけたら、次は予約です。
正直予約については必須ではないです。が、した方がいいです。
なぜなら、担当の医師が休みの可能性や既に予約で埋まっていて無駄足になる可能性もあれば、行って5〜6時間待たされることなどもあるからです。
以降、①②③それぞれまとめて流れを記載します。

①日本語の通じるクリニック

私が行ったクリニックではLINEでの予約が可能でした。もちろん全て日本語対応です。クリニックのLINEアカウントについてはHPにQRコードがありました。
氏名・生年月日などの基本情報と、行きたい日や、症状について書いてメッセージを送ればあとはクリニック側から連絡が来ます。(こちらが送る情報のテンプレは病院側が送ってくれましたので、それに沿って入力するだけです)
基本的に営業時間内に連絡した場合は、その日中に返事が来ました。
英語でのやりとりに自信がない方は、日本語の通じるクリニックに行くことを強くお勧めします。

②日本語の通じないローカルクリニック

私の場合は、クリニックのHPにWhatsAppのアカウントが載せられていたので、そこから問い合わせました。日本在住の方は触れる機会が少ないと思いますが、WhatsAppとはLINEのようなアプリのことで、特にマレーシアではかなりの普及率を誇っています。
こちらを使って、病院に「こういう症状の場合は見てもらえるか」「今日はやっているか」「予約はできるか」を問い合わせました。
少し時間をおいてクリニックから返答がありました。一応その日中だったと思いますが、いかんせんマレーシアは時間に超ルーズで、ありとあらゆるものの対応が遅いです。急ぎの場合は電話でのお問い合わせ推奨です。

③専門医(スペシャリスト)のいる大きな病院

こちらについて詳細は後述しますが、基本的にスペシャリストは小規模クリニックの紹介状があって、診てもらえるといった流れです。
ですので私の場合は、専門医のいる病院の住所や電話番号が書かれた紙をクリニックに渡され、そちらの電話番号宛に電話をかけて予約しました。
もちろん全て英語対応なので、不安になる方がいらっしゃるかと思います。記憶を頼りに聞かれた内容を記載してみます。

  • 症状(何の用か聞かれる)

  • 医師の指定(私の場合は誰でも良かったので、誰でも良いと伝えました)

  • いつが都合良いか(こちらをもとに開いている医師を選んでくれました)

  • 名前(スペルまで聞かれます)

  • 生年月日

  • 電話番号(マレーシアの電話番号推奨です)

だいたいこのくらいだったと思います。あとは、予約した日時や医師について、復唱してくれると思うので、しっかりメモしておきましょう!(※意外と医師の名前も重要です。何かあった時のために控えておいてください
また、ここで注意点があります。これは病院によって異なると思いますが、私が予約した病院では後から確認の電話がかかってきて予約が確定する、という流れでした。この電話に出られなかったら予約がされないようです…確認の内容としては、「予約内容、これで合ってるよね?じゃあまた明日」みたいなものでした。この点は特に気をつけていただければと思います。


病院に着いたら

だいたいどこの病院でも流れは同じだと思いますが、以下記載しておきます。
病院に行く時は、保険証とパスポート、紹介状がある場合は紹介状を必ず持参しましょう!

①日本語の通じるクリニック

受付にも日本語の通じる方がいらっしゃいました。安心以外の何者でもないですね…
予約している旨、名前、初診である旨を伝えるとあとは流れに沿って、パスポートや保険証の提出、カルテの記載を求められます。
カルテについても全て日本語で書かれてありましたので、英語に自信のない方でも大丈夫かと思います。カルテの記載が済んだら受付に渡し、呼ばれるまで座って待ちましょう。

②日本語の通じないローカルクリニック

こちらも英語対応になるだけですが、予約している旨や名前、電話番号などを伝えてカルテを記載して待ちます。保険について聞かれない場合もあるので、「この保険持ってるよ!」というのは先に伝えときましょう。

③専門医(スペシャリスト)のいる大きな病院

日本でもよくある、番号の書かれた紙が発行される式の病院が多いのかなと思います。私が行った病院もそうだったので、受付に直行する前に番号の書かれた紙を発行して呼ばれるのを待ちました。
1点、個人的にわからなかったものがあって、番号の発行時に、「With GL / Without GL」なる表示があり、なんやねんこれ…と思いながらどちらかテキトーに選んだのですが(まあ間違っても何も言われないので気にしなくていいです)、後で調べたところ「GL」が「Guarantee Letter(保証書。保険会社や会社から発行される文書で医療費を保証するもの)」の略だそうです。
ということで、恐らく保険証を持っていらっしゃる皆さんは「With GL」を選ぶのが正解なはず…(何度も言いますが間違っても、後で訂正がききます)
予約している旨、予約している医師、自分の名前を告げて、あとは必要情報を記載する用紙(名前・生年月日・住所・電話番号・緊急連絡先など)に記載が済んだら受付に提出して待ちましょう!


名前を呼ばれて診療が始まったら

基本的に大まかな流れは同じです。

①日本語の通じるクリニック

念のためカルテの「日本語通訳希望」の欄にチェックを入れていたのですが、バッチリ流暢な現地人?の方がついてくれました。医師の発言、こちらの発言をしっかり翻訳してくれます。
症状について深掘りされる(症状内容、いつから症状が出ているか等)のと、薬は出したほうがいいのか、場合によっては専門医の紹介状を書こうかという提案をしてくれます。必要に応じて対応してもらってください。
また、「MC」も必要があれば出して欲しいと伝えておきましょう。

MC(Medical Certificate)…診断書。病院から発行されるもので、患者が病気や怪我で会社や学校を休む必要があることを証明するものです。MCには診断日や休養に必要な日数などが記載されているのが普通ですが、会社によって「MCはこの情報はマストで医者に書いてもらうようにしてください」と指定している場合があります。例として、診断日・症状・休養に必要な日数・医師のサイン・自分の名前、の記載がないとMCとして認めない、というようなものです。
一般的に小規模クリニックでは、MAX1〜2週間ほどのMCしか出せないことが多いと思います。専門医であれば、MAX3ヶ月ほどのMCも出せるとクリニックの方に聞きましたが、私の場合、小分けで何度もMCを取ることになったので、まとめて3ヶ月出すというのはやっていないかもしれません。(入院レベルになるとまとめて出してくれると思います)

②日本語の通じないクリニック、③専門医(スペシャリスト)のいる大きな病院

もちろんお医者さんと一対一で英語での会話になります。
英語に自信のない方は通訳をつけるというのもありです。
日本語の通じるクリニックと違う点としては、薬の説明が診断中にされることくらいでしょうか。それ以外の流れ自体は①と同じになるので説明は割愛します。


診察が終わったら

①日本語の通じるクリニック

再度受付付近で待つよう言われ、名前を呼ばれて受付へ。
処方してもらった薬の説明やMC内容の確認を行い(もちろん日本語対応です)お支払いをします。私の場合心電図を撮ったりもしていましたが、ばっちり保険適用されていたので、ごくごく少額の負担で済みました。ちなみにごくごく少額がいくらくらいかというと、日本円で150円くらいです。

②日本語の通じないローカルクリニック

こちらも再度呼ばれるのを待つ式でしたが、アカウンティング(会計)窓口が別でした。
小規模なクリニックだと受付と支払いが一緒になっていることが多いですが、少し大きいクリニックになると会計は別の窓口になることも多いので、次にどこに行けばいいかは診察終了前にでも聞いておくのがいいと思います。(基本私は病院に行った時は「Where should I go next?(次はどこにいけばいいですか)」「Should I wait here?(ここで待てばいいですか?)」を最後に聞くようにしています)

③専門医(スペシャリスト)のいる大きな病院

診察が終わるとすぐに「薬をもらいにいけ」的なことを言われたと思います。(具体的になんと言われたかうろ覚えです…)こちらも受付とは別の窓口で薬の処方と会計をしてもらいました。スペシャリストに診てもらった場合は診察料だけでなく薬についても自費負担になる場合もあるので、お金は少し多めに持っていくのがいいかもしれません。私の場合、診察と薬2種類処方で日本円で15,000円くらいでした。


終わりに

ざっと思い出せる限りでマレーシアの病院について記載してみましたが、少しでもお役に立てましたでしょうか。
最初は不安に思う点もかなり大きいと思いますが、日本語の通じる病院なら日本の病院と全く変わらない感じで診察してもらえますし、ローカルの病院であっても基本みんなめちゃくちゃ優しいので、聞けばいろいろ教えてくれます。個人的にですが、マレーシアは穏やかで優しい人ばかりだと思っています。他の東南アジア圏では「はあ?何言ってんの?私忙しいから、じゃ」と邪険に扱われることもあり(予約の電話中に切られたりもしました…)、心が折れたこともあったのですが、マレーシアでは一切そんなことがなかったです。英語が全く話せない知人はいつもスマホの画面だけで現地の人と会話しているのですが、全く嫌な顔せず最後まで付き合ってくれる人ばかりだそうです。ということで、病院に行く場合でも安心して行っていいと思います。

まだ書ききれていないことがありそうなので、思い出し次第追記したいと思います。最後まで閲覧いただき誠にありがとうございました。



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