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よくも悪しくも「Z世代」・・・

「Z世代」という言葉が飛び交っているけど、何なの?

「僕はZ世代だから・・・」と聞くことが多いから、何のことだろうと思っていました。「Z世代」といわれても、何のことなのか分からないのです。調べてみると、この分類は、アメリカのマーケット・市場の分類で「世代ごとの社会情勢・生活様式の特徴を整理したのが始まり」なのですね。

消費行動の傾向」を分析するマーケティングの手法なんだと判ったら、「なるほど」と思うことばかりです。これなら、大雑把で異論があっても構わないわけです。

          この分類は、何に役立つの?

役に立つかどうかなんて問題外なのですね。
マーケの分析ですから、どんな情報や商品が売れるかということがポイントだから、深刻に考える必要はないのです。
この多様性のある分類を、いろいろな面で使っているのですね。

Z世代は、1990年半ば~2010年代に生まれた人をさすと言われますから、2023年でいえば、10代から30代前半の人をさすと考えていいですよね。
この世代の特徴を整理して、どんな商売をするのが賢いか?

マーケティング上の、大雑把な分類ですから、誤差を気にしないことにします。いろいろな年齢幅・見解があるのも当然です。真面目に捉えると頭が痛いくなります。(笑い)

   そんな観点で「Z世代を見渡す」と、なるほど・・・

「Z世代の特徴」が見えてきます。これは、面白い観点です。
生まれた時から「デジタル端末機」が身近にあったし、テレビがあるのは当り前で、固定電話より携帯電話の時代だからです。

(1)あまり「テレビを観ていません」ね。
新聞も読まない。雑誌も、趣味の深堀のようなものを手にしている人が多いですね。文字より写真・イラストでイメージ優先です。
固い本は、読む人と読まない人に分かれていますね。ハウツウもの・手に取りやすいものが好きな感じです。勿論、人によりますが・・・。

友人とのSNSから、多くの情報を収集しているように見えます。
生まれた時から、インターネット環境が整っているからでしょうね。
ゲームが好きで強い人が多いですね。売れるわけです。

使っているものは
ツイッター(X)、YouTube、Instagram、TikTokなどですね。私には、TikTok
は刺激的でよくわかりません。Z世代には人気があるようですけど・・・。
最近は「チャットGPT」を使いこなしますから、「何でも来い!」です。「自分に必要な情報」を求めるからでしょう。

(2)Z世代は「物知りですね」。
若い社員と雑談している最中でも、不明なこと・曖昧なことは、素早くスマホで「検索」していますから、何事も早いです。リテラシー・コンピテンシーの反応がいいのでしょう。

しかも、カタチにはまったことより、効率的で、しなやかな発想が得意ですから、会社でも「Z世代のマネジメントは難しい」という声をよく聞きます
彼らは、自分が納得しなければ動きませんね。頑固です。

上司・先輩に遠慮なく「意見や感想」をいうので「言い過ぎじゃないか」というシーンも目立ちますね。
平気で「転職」を口にする人がいます。実際に転職しますね。

(3)他人に「認められたい欲求」が強いですね。
「存在を無視」されることを怖がる傾向が強いから、いつでも「君の存在は忘れていないよ」というアクションやメッセージを発信することが大切だと思います。
この「承認欲求」の強さは、どの世代でも共通していますが、特にZ世代の人は強いように思います。親子の「価値観の違い」で対立は、世代間の断絶のように見えます。

(4)  他人との競争よりも「自己実現」や「社会貢献」について関心を持っている人が目立ちますね。
「気候変動」・「環境問題」・「平等」・「貧困」・「飢餓」・「教育」が、Z世代が関心を持っている重要なテーマです。
SDGsについて研究会を開くと、X世代・Y世代よりもハッキリした意志や見識を持っていますね。態度が明白です。

先日、家族間で「ジェンダー」について、保護者の発言を訂正するように、Z世代の大学生が「要求している声」が聞こえました。
Z世代は、明快で行動的な人が多いです。差別・偏見について敏感ですね。

(5)  SNSを使って幅広く「仲間と交流」する特徴を持っていますね。
同志を募るのです。SNSで政治・経済を動かす力を持っています。
海外に留学中の人だけでなく、日本にいる人も、世界的な規模で友情を深めていますね
所属する学校の枠を超えて友人をつくったり、人脈が多様でダイナミックです。好きな食べ物を紹介したり、広域で親しい人をつくったり、行動するので「多様性」があります。・・・非行も同じです。(笑い)

  Z世代の特徴を「如何に活かすか」が問題ですね

Z世代という分析・分類が、マーケティングのためだったとしても、
この分析をビジネスや生活上で、如何に活かしていくかが問われますね。
良い悪いではなく、やっぱり「動きが特徴」ですから・・・

私のまわりの「教育の分野」では、デジタル端末機を使った事業の工夫が提案されています。教育に、IT産業が参入しています。
このような変化に対応する力があると思いますので、積極的にPRしてもらい発想を活かすと良いと思います。いい味を出すでしょうね。

アメリカ・フィンランド・デンマークの「実験的教育」など、興味深い事例も紹介されていますし、最近注目されている「中高一貫校」では「指導法」の改善で実験的な試みが取り上げられています。

特に「国際」と名付けている私立中高一貫校の取り組みが顕著のようです。
学校経営の新しい「指標」になるかもしれません。
デジタル教科書の時代です。中高生向けのデジタル教材開発も活発です。

日本には、新しい観点からの学習指導要領の作成が期待されていますから、Z世代だけのチームでマニュアルを作成すると良いと思います。これまでの監修にとらわれない発想で、斬新なものができると思います。
「新学力観」といっているY世代やX世代がリードするものでは限界があります。何も新しくないのです。

先日、仲間内で「金融教育」について勉強会を開いたのですが、Z世代で意識が高い人は「資」に熱心で、知識を深めたいと思っていますね。

意識の格差が大きく、関心がない人は、まるで無関心だということも判りました。政府は「貯蓄から投資」にと誘導しようとしています。
NISAを利用しようと動いている人がいる反面、まるで関心がない人がいます。格差が拡大するでしょう。

        あなたも私も「時代の子」

マーケットの対象分析ですから、世代別の特徴を抑えた商品開発が進んでいます。例えば、私の世代は「沈黙の時代」(1928~1945年)とよばれるそうですが、最近、高齢者向けの商品が激しくアピールされています。

「高齢者を狙った商品」では
女性の化粧品・医薬品・生命保険・健康食品・介護用品などです。
心理的な「不安」を煽って、まだ欲が残っている人のニーズを引き出そうという商品群です。
オレオレ詐欺も、ビジネスの1つだと考えたらわかり易いですね。
「高齢」・「真面目」・「孤独」な人を狙い撃ちしていますね。マーケの分析にそっています。

戦争と戦後の混乱期を経験していますが、現在は年金生活者が多いです。
だから、私の知人たちは「化石」のような価値観の人が多いと言われていますが、経済的な余裕がある人が多い「層」をマーケで狙うのも理解できます。

「スマホ」より、「携帯のガラケイ」が好きだし、キャッシュレスのカードより現金で決済することを望む人が多いです。
タッチパネルの操作もおぼつかないし、PCは使いこなせない人が多いです。
ともあれ「頑固」です。女性はともあれ、男性は困った人が多いです。
パチンコ・テレビ・釣りが中心で、アクティブな趣味・教養を深める努力をしてこなかった結果ですね。

マーケ分析を、自分の生き方に置き換えると興味深いです。
私たちは、まさに「時代の子」です。




    

   


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