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フットボール・ファクトリー(2004🇬🇧)

原題: THE FOOTBALL FACTORY(2004、イギリス、87分)
●監督:ニック・ラブ
●出演:ダニー・ダイア、フランク・ハーパー、タマー・ハッサン、ローランド・マヌーキアン、ダッドレー・スットン、ジェイミー・フォアマン

フーリガンについての映画である。

フーリガンは過激なサポーターではなく、応援するサッカークラブの試合を口実にして集団で暴力行為を働く者たちのことである。

起承転結のようなストーリーはなく、いちおう主人公のトミーがいい年してフーリガンなんてやってていいのだろうかという葛藤を抱えてはいるものの、劇中で変化や成長というものはなく、生産性のない映画とも言えるしリアリズムとも言える。

カッコいい若者が多かった『アウェイデイズ』と違い、本当にチンピラまがいのオヤジたちが勢ぞろいという感じでフーリガンを美化していない点では良いと思う。

主人公たちがサポートしているクラブはチェルシーで、最大のライバルはミルウォール。

FAカップでそのミルウォールと対戦する場面がクライマックスとなっている。

フーリガンの一般としてチェルシーのユニフォームは誰も着ていないことに加え、誰も試合の話をしないし試合の映像も映らないので誰がいたころのチェルシーなのかピンとこない。

モウリーニョ就任前後なのだとしたら、直近のシーズンよりはるかに幸せな時代だったはずだ。(チェルシーファンからしたら暴れたいのは今だろう…)

若造含めてみんなストーン・アイランドとかヘンリー・ロイドとかハケットとかいいもの着ててそこはカッコよかった。

DVD収録のメイキングでは監督がセルジオ・タッキーニ着ていたし。チェックのキャップはバーバリー?

使われていた音楽はプライマル・スクリーム(Swastika Eyes, Miss Lucifer)、リバティーンズ、ザ・ストリーツ、バズコックス、モグワイ、デス・イン・ヴェガス、ジャムなどヒネクレ一切なしのカッコいいUKロックが揃っている。

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