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警備員の仕事は楽?キツい?

ぼくが今の会社に来て、最初に配属されたのは肉体的にかなりキツい現場でした。
マンションの警備なんですが
立哨時間が長く、巡回も多いのでオフィスビルでほぼ座りっぱなしだった僕にはかなりキツかったです。
まあでも肉体的にはかなりキツかったんですが、ぼくが配属されたマンションは、住民の人たちが優しかったので、精神的には比較的楽でした。
もちろん面倒な住民もそれなりにいましたが。

一人現場の当務(24時間勤務)しかない現場なので同僚に気を遣わない反面、責任は重大です。
といっても大した事案もないので基本的に暇なんですが。

1日の流れとしては、午前9時に上番となります。
出勤したら警備員専用の部屋(1階にあるワンルームの一室が警備員専用となります)で準備を整えたら、前任者からの申し送りを受けて交代します。9時から巡回、やエントランスでの立哨となりますが、その日により勤務体系はランダムに変わります。
(この時間帯は警備員は休憩していると知られない為、何時に巡回、何時に立哨、休憩時間は何時に取る、とは決めていません)
ただし、休憩中でも常にモニターで不審者がいないかを監視しながらの食事になるので休憩した気にはなれないんですが。
休憩は昼食1時間、夕食1時間、夜間1時間、仮眠3時間です。
立哨・巡回時以外は警備員室でモニター監視となります。
巡回は一回あたり1時間程度で、最低でも1当務内に何回巡回をするかのノルマが決められています。
立哨時間も1当務あたり何時間以上、とノルマがあります。
防犯上、立哨時間と巡回回数は公表できません。

同僚に気を使うのが苦手、コミュ障だという人には天国のような現場かもしれません。
ただし、住民と接する機会はかなりあるので、ガチのコミュ障だとすぐにクレーム案件になる可能性も高いです。


ここは入院して休暇を取っている隊員が復帰して来るまでの間だけでしたので、2ヶ月程度働いていました。
その人が戻ってきてから、もともとの配属予定の現場に行くことになりました。

そこが今の現場です。

今はとある工場の常駐警備なんですが、恐ろしいほど暇で楽です。


シフトは日勤→日勤→休→夜勤→夜勤→明け→休みの繰り返しが基本で、24勤はありません。

連休や希望休などもあるので、その辺りはシフト調整となります。

新人は外周警備からのスタートになります。
外周警備は駐車場の警備ボックスに1名、正門横の警備ボックスに1名
外周巡回は、特に敷地が広い物件なので、北側外周と南側外周に分けて行います。

防災センターには班長以上の人が常に1人以上は詰めています。
班長以上1名と防災センター待機員が3名。
防災センター待機員は外周隊員の巡回時や休憩時に一時的に警備ボックスに交代に来ます。

防災センター内での仕事は、外周の仕事に慣れて来てからになりますので、防災センターの業務の詳しいことはまだわかりません。


現時点で言えるのは、工場や倉庫の警備は拘束時間が長い割にやる事が少な過ぎてムチャクチャ暇なので楽な上に給料も高めのところが多いのでおいしい仕事と思われています。

体力に自信がなくてもできますし、力仕事もないので高齢者や女性も働いています。
ただ、外周警備の夜勤は男性のみになりますが。

ひたすら座りっぱなしでモニターを見てるだけの簡単な仕事ですから、離職率は極めて低いんです。

逆に駅や空港、商業施設や病院警備、野球場などのスポーツ施設や娯楽施設、寺社仏閣など、不特定多数の人が訪れる施設の警備は激務な上に給料も安く設定されているので肉体的にも精神的にも負担が大きく、個人的にはお勧めできません。

僕は無駄に体力勝負な仕事はしたくない派なんです(笑)

やることが少なくて暇な方が良いなら、工場や倉庫、学校、小規模のオフィスビルなどの求人を出している警備会社に応募するといいかもしれません。

オフィスビル系でも、大企業や有名企業の大きなビルなどになると、正反対に激務になりますのでそこは要注意です。

それと放送局は精神的にやられるのでお勧めしません。
強靭な鋼のメンタルとかでもない限りはやめておいた方がいいと思います。

激務やメンタルを削られるのが嫌ならセコム、アルソック、セントラル、全日警あたりは避けた方が無難です。
その代わり福利厚生や待遇は他の警備会社よりは良いですし、給料も固定給の月給制ですから、日給月給制ではありません。
なんといってもボーナスが月給の◯ヶ月分と雇用契約書に明記されていますので、よほどの事がない限り、キッチリと支給されます。
多くの警備会社の「賞与あり」はだいたいが嘘か、(ボーナスが近くなると業績悪化や不況などを理由にボーナスを支給しないというのが警備会社の常套手段)
本当にボーナスが貰えたとしても良くて寸志程度、最悪の場合は五千円〜1万円くらいしか貰えないので、大手5社以外の警備会社の「賞与あり」は信用しない方がいいです。

ですが、
大手の施設常駐の現場はどこもかなりキツい現場ばかりで、倉庫や工場、小規模雑居ビルや小規模オフィスビルなどのショボい契約をあまり取りたがりません。
大規模な企業や大口の契約で利益を上げたがるので、ちまちました現場はもっと格下の警備会社に回したがります。
大規模な現場は会社にとってはおいしいかもしれませんが、現場で働く警備員には少しもおいしくないです。
利益は会社の上の人だけで共有して、末端で働く警備員には一切還元しない、それが警備業界の常識なんです。

また、大手でもセントラルと全日警は商業施設に回される可能性大だと思いますが(特に全日警は、ね。某家電量販店と仲良しこよしですし)
商業施設の警備員になったら最後、確実に地獄を見ます。
過労で身体を壊してボロ雑巾のように捨てられた人(過労うつで退職なんて日常茶飯時です)
もっと言うなら激務で過労死した人も何人も見ています。でも、なぜか労災にならないんです。

しかし、その辺りの事情を詳しくは書けないのでご容赦ください。

ただ、一日中目まぐるしく動くのが好きで、暇してる時間があるのは嫌だという人には商業施設の警備が向いていると思いますので、そういう人は商業施設に強いセントラルや全日警がいいかもしれません。
下手な警備会社に行くくらいなら、セントラルや全日警の方が会社としてはまだまともです。
それにどちらの会社もJRと仲良しなので、駅や駅ビルなどの常駐警備の仕事もあり、自宅待機などで食いっぱぐれる心配はありません。
しかも、大手警備会社は基本的に駅チカ物件を多数持っています。
なので、駅から徒歩10分以内という通勤のしやすさも魅力的だと思います。

倉庫や工場の警備は基本的に公共交通機関の便が悪い場所にある現場が多いので、最寄駅から徒歩30分という劣悪な環境も普通にあります。
その代わりマイカー通勤を許可している現場も多いんですが、車やバイクを持っている人ならまだ良いですが、そうじゃない人は通勤が地獄になります。
倉庫や工場の中には、最寄駅から無料のシャトルバスを完備しているところもありますが
利用できるのは作業員のみで、警備員の利用は認められていないケースも割とあるので(某大手通販サイトの物流倉庫のシャトルバスがそうだと聞いた事があります)
倉庫や工場の常駐警備は、車かバイクを持っていないと厳しいと思います。

ちなみに僕はバイクで通勤していますので問題なしですが。

むしろ駅チカだろうがなんだろうが、僕はもう二度と商業施設の警備なんてやりたくないです。
(その次は病院警備)

年齢も年齢ですし、のんびり働ける方がいいんです。

大手かそれ以外、どちらが自分に向いているかをよく考えて会社選びをした方がいいかもしれません。
どちらがいいか悪いかではないです。

僕は福利厚生や賞与、通勤の利便性を犠牲にして、楽して働ける方を取りました。

とはいえ、やることがなさ過ぎてひたすら一日中(一晩中)座りっぱなしなので暇過ぎるので向き不向きが分かれるとは思いますが、商業施設などのように、四六時中事案だらけで一日中かけずり回っているような激務の仕事は疲れるから嫌だという人には向いていると思います。

最初に少しだけ研修をしてほんの少しだけのマニュアルを覚えたら、本当に何もやることがないんです。
但し、工場や倉庫は業務でパソコンを使うので、基本的なパソコン操作ができないと厳しいと思いますが
パソコン操作と言ってもメールの送受信や報告書の作成とエクセルにデータ入力くらいのものなので、60代や70代のお爺ちゃん達でもすぐに覚えられますし
膨大な量のデータを入力しろなんてのはなく、10分で完了するようなものしかありません。

また、報告書作成といってもフォーマットがありますので、それに日付と、特記事項があればそれを書くくらいなので、それも10分程度で終わります。

あとはひたすら警備ボックスでネットサーフィンしているだけの、本当に激ヒマな仕事です。

正門横の警備ボックスは車両の出入管理がメインで、車両の出入りも決められた時間に入出庫があるので、それ以外の時はやる事がありません。

人の出入管理は正門の隣にある通用門からになりますが、
作業員達は入館時にICチップ付の入館証をかざさないと入場できないようになっているので、それらのデータがリアルタイムで更新されるモニターを防災センターで監視するだけです。
一度入場したら、退勤時までは建物から外に出るのは禁止となるため、早退など以外で出て行く人はいません。
帰りの手荷物検査は、防災センターで行います。
それも退勤時間以外は外に出られないので、休憩時にわざわざ手荷物検査はやりません。

初めて働く人や作業員の所属する派遣会社の社員や工事作業員、各種メンテナンス作業員、その他の来客などの場合は、正門横の警備ボックスで入館手続きをしますが、それも別に頻繁にある訳ではないし、面倒なことは何もありません。
作業員達は三交代制で、彼らの出退勤時間になると、防災センターから応援の警備員が来て、警備ボックスは2名体制になりますが、それ以外の時間は警備ボックスに1人となります。

警備ボックスで1人で待機しているのはものすごく精神的に楽です。

ただし、防災センター勤務になると、常時3〜4人常駐のポストになるので、気が合わない同僚と一緒だと精神的にキツい反面、話の合う同僚と一緒の場合は世間話をしてる間にいつの間にか退勤時間になってた、という事もあります。

僕は1人でいる方が好きなので、このまま外周警備だけをやっていたいです(笑)

まぁ、夜勤の時は睡魔との闘いが本当にやばいんですけど。

実際、警備ボックスで寝る人があまりにも多かったので、ボックス内に監視カメラを取り付けてありますから、居眠りをしたらすぐにバレます。

まぁでも居眠りさえしなけりゃ何をしてても怒られないので楽なことに変わりはないんですが。


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