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本当に無能な警備員の特徴

本当に無能な警備員の特徴は、いたってシンプル。


「仕事ができない同僚に優しくできない(辛く当たる)警備員」

↑これガチで当たってると思います。

もう少し詳しく説明しますね。

この手のタイプの警備員は、実は仕事はそこそこできるタイプが多い。
それと、仕事を覚えるペースも早かったり。

中には、
ちょっと英語が得意、とか
パソコンに強い、みたいに
ビジネスシーンで活きる特技を持っている人も結構います。

いわゆる
「そんな優秀なスキルがあるのにどうして警備員なんてやってんの?」
みたいなタイプの人なんです。

そして、そこがキーポイントなんです。


本来なら、警備員なんかやるのはもったいない!というスキルを持っていたり、ハイスペックなのに、警備員になっている時点で
人として何かしらの致命的な欠陥を持っている
と考えて間違いはないです。

そんな優秀なスキル持ちなら、わざわざ薄給激務で社会的地位も低い、警備員なんかにならなくても、他にもっと条件の良い仕事がいくらでもあるはずです。

でも、そういう仕事に就けないのは、人格に重大な問題があるから。
それなりの会社は能力だけでなく、人間性も考慮するでしょうから、そういう人は選考の時点でオミットされる。
だから彼らはそういう仕事に就きたくても就けない。
それで、万年深刻な人手不足で採用ハードルも極端に低い、警備会社みたいな所しか行き場がないんです。

そして、そういう人達は自分がその程度の人間である事を全く自覚もしていません。
自覚もないから謙虚さなんて微塵もなく、傲慢で尊大な振る舞います。
心のどこかでは「自分はできる人間」という自負もあり、日頃から周囲の人間を無意識のうちに見下しています。

だから、仕事ができない人に対して優しくできないんです。

自分に余裕がないから優しくできないし
自分の事を棚に上げて、重箱の隅をつつくように他人のアラ探しもよくやります。
自分のものさしで評価をして、自分の基準から外れる人に対して高圧的で攻撃的にもなります。

こういう人が本当に仕事ができる人とは思えません。
確かにそこそこ仕事はできるけど、割としょっちゅうポカミスもやらかしてたりする。
それを陰でソッとフォローしてくれている人がいる事にも一切気づかず、他人に感謝することを知らない。
どこまでも尊大で傲慢な姿勢を崩さない。

そんな人間だから当然ながら人望もなく、信用もされていません。
周囲からは腫れ物に触るように扱われているのに、それすら気づかないおめでたい人間なんです。

そういう人に対して周囲の人間は
「あいつのご機嫌を損ねると色々と面倒だから、表向きだけは調子を合わせといてやるか」
と思われていますが、その事にも気づいていません。

自分が職場の厄介者という事実には気づかず、周りが適当に調子を合わせてくれているのをいいことに、どこまでも図に乗って、面白くもない冗談や軽口を叩いては、職場に寒い笑いをもたらす、害悪な存在と言えます。
しかもそれで「オレは周りともコミュニケーションがちゃんと取れてる」などとイタい勘違いまでしているから、どこまでも救いようのない存在なんです。

ハッキリ言って、面倒くさい奴だから愛想笑いでやり過ごそうと周りから思われてるのに全く気づいていないんですよね。


こんな人間、どこの職場にも必ず一定数は存在してます。

そして、本当に仕事ができる優秀な警備員は、そういう振る舞いはしないものです。
基本的に謙虚で、高圧的な態度は取りません。
かといって媚びへつらうような卑屈なコミュニケーションも取らない。

良いものは良い、良くないことは良くない、という事を、特に後者に関しては、言われた人の気持ちに配慮して上手に伝えるスキルがあります。

そういう人こそ、本当の意味でコミュニケーションが上手な人と言えます。

つまり、ハイスペックなのに自ら選択して警備員になっているタイプは、仕事のできない同僚につらく当たったり、いじめたりはしません。
そしてそういうタイプの人は仕事ができない同僚への指導が上手いです。

高圧的な態度や、暴言に近い言葉で相手を萎縮させる事なく、
仕事ができない、仕事を覚えるのが遅い人に対して根気強く親切に指導ができる、優秀なコーチです。

コレ断言してもいいです。

ですが、そういうタイプの警備員は非常に少ないです。
大多数の警備員は、仕事ができない、覚えるのが遅い同僚に対して、当たりがキツかったり、いじめたりしますから。

と言いますのも、残念なことに現状では、警備会社はどこの会社も、あまり人材に恵まれていないからなんです。
大手でも零細でも、警備会社に応募してくるのは、どこかしら人間的にクセの強い人だったり、極端に仕事ができなかったりと、まともな会社では通用しないタイプがほとんどで、本当に優秀な人材は100人に1人もいないくらいなんです。

そもそも本当に優秀でスキルもキャリアもある人は警備会社なんて見向きもしませんから。

実は、本当に仕事ができる警備員はその現実をよく理解できていて、貧弱な人的リソースを有効に活用して、パフォーマンスの向上をはかるにはどうしたら良いのかを考える力があります。

確かに仕事ができない人や覚えるのが遅い人に腹が立つ気持ちはわかります。
しかし、そこでイライラしたらそれでおしまい。

仕事ができない人に対しては、イライラした方が完全に負けです。
イライラして、その気持ちを相手にぶつけてしまえば、それ以降の関係性は構築できなくなります。

指導をする場合は、指導をする側と受ける側の関係性が肝心です。
それがぶち壊されてしまって、指導する側が完全優位という関係性になったら、職場の空気は悪くなるだけで、
指導を受ける側も潜在的恐怖心が根づいてしまい、仕事を覚えるよりも指導をする側の顔色を伺うだけに終始してしまいます。
これでは能力の底上げにはなりません。

そして、能力が上がらないからまた高圧的に怒る→萎縮して顔色を伺う、の繰り返しの悪循環になって、お互いに疲弊して
どちらかが退職あるいはどちらも退職して、人手不足に拍車が掛かるだけです。

仮に、仕事ができる側が仕事ができない側をいじめ倒して退職に追い込んだとします。
退職に追い込んだ時点では、
「あーあいつマジ無能だったから辞めてせいせいした!」とスッキリすると思いますが、それは一時的なものです。
そして
「今度入ってくる新人はちゃんと教育してやろう」
と意気込む。

そういう人は、新人に対する期待が異常なくらい高く、新人が入ってくると妙に親切で、親切過ぎて気持ち悪いくらいの時もあります。
しかし、その新人が自分の思い通りにならないとわかると今度は手のひらを返したように攻撃的になります。

そうなると、わからない事を聞きたくても聞けない状況が出来上がり、それでミスがあると高圧的に激詰めします。
そうやって結局その新人もまたいなくなり、新しい人がまた入って来ても結局同じ事の繰り返しをやって潰す。
いわゆる新人クラッシャーという存在になる。
新人クラッシャー、と言っているけれど、新人期間が過ぎてもなかなか仕事の要領を得ない社員に対しても同じ事をします。

確かに新人期間が過ぎても仕事をうまく覚えられない人にも非はありますが、だからといってその人を潰して良い理由はありません。

覚えるのが遅いなら、覚えるまで根気強く指導を繰り返すのが組織としての義務ですから、短気や癇癪は禁物です。
そして、警備会社はそういう人材が集まりやすい環境でもあります。

本当に仕事ができる警備員は、そこを理解しているから、怒りをぶつけたり溜め込んだりせずに上手な指導ができます。
感情的に指導をしても、改善できないどころか状況が悪くなるだけという事を知っているんです。

それを知らずに、感情的に怒りを爆発させたり、不満や文句を表に出すのがクラッシャーと呼ばれる人達です。
このタイプは仮に仕事ができたとしても、頭はものすごく悪いんです。

クラッシャーがいる職場は、新人教育よりも、クラッシャーの対策を優先する方が得策と言ってもいいです。
・クラッシャーの傾向がある先輩社員は教育担当など、指導員ポジションを与えない
・仕事ができない人や新人とクラッシャー社員の接触は可能な限り減らす、
・クラッシャー社員には権限のある立場を与えない(隊長や副隊長、班長などの責任者ポジションにしない)など。

ただし業務の知識は豊富にあるというクラッシャーもいるので、その場合には上手にその知識だけを引き出してもらって、仕事ができないひとや新人に対して不必要なコミュニケーションを取らせないように配慮する方が望ましいと思います。

ただし、クラッシャーはほぼ100%その自覚がないどころか
むしろ自分は有能で会社に貢献している重鎮であると信じて疑わないので、なかなかに厄介です。

そこは、上司ポジション(隊長など)が、信頼のおける隊員と連携を図り、巧みに対処していく事ができれば改善の糸口が見つかるかもしれません。
(…まぁ、隊長自身がクラッシャーだった場合はどうにもなりませんが。このケースもよくありますので)

仕事ができない人や新人とクラッシャーを極力接触させない為には、コミュニケーション能力が高くて仕事もできる一般隊員を選定する必要があります。
そして、その人に現状を理解してもらった上で指導係を任せる事を打診します。
(既に現状を把握していて、問題視しているケースも多いと思いますが。それなりに勘のいい人もいるでしょうから)
引き受けて貰えるならば、指導に向けて打ち合わせを密に行います。

隊長(上司ポジション)は、指導対象者から直接聞かれた時以外は、自分からの直接的な指導は極力少なめにして、指導係からの進捗報告を受けるようにします。

この時に気をつけたいのは、上司ポジションの人が休暇などで不在の時のクラッシャーの動向です。

クラッシャーの中には、上司ポジションの前では大人しくして下手に出て媚びへつらっていても、一般隊員など、自分より下に見ている相手の前では傲慢な態度に変貌することが多々あるからです。
クラッシャーがそこそこの勤続年数だったり、指導係よりも先輩だったりなどの場合、指導係に対しても傲慢な態度になります。
あるいは内心では面白くない思いでいっぱいになっていますので、新人や仕事ができない人から指導係へと攻撃の矛先が向きます。
その場合には指導係の指導方針にあれやこれやと余計な口出しをしたり、指導中にも何かしらの妨害や嫌がらせと取られる行為をすることも少なくないので、
そういった場合の上司ポジションは、指導係をフォローすると共にクラッシャーを厳しく諌(いさ)める必要があります。

そして、指導係に適任なのは、経験値や能力だけを重視されている事が多いですが、それだけでは指導係としては不適格であるとぼくは思います。

指導係にとってなくてはならない能力は
適切なコミュニケーションが図れるスキルとアンガーマネジメントスキル
それから相手の立場に立って同じ目線になれるスキルと傾聴力です。
つまり、媚びへつらうことなく自身のマイナス感情を上手にコントロールできて
相手の気持ちになって行動ができて、相手の話をしっかり聴いて把握、理解ができる人でないと指導係には向きません。
また、指導係をやっていたら時には言いにくいことも指摘しないといけない場面が多々ありますが、
本来ならば、指摘して改める必要のある事を
「コレ言って気まずくなりたくないからなあ」
と指摘できないでいるのは、指導係としてダメです。
かといって、高圧的だったり上から目線で傲慢な口調で指摘するのは一番やってはいけない事です。(バカとかアホ、ボケ、みたいな暴言や大声で怒鳴るのは論外だし、それは指導でもなんでもなくただのパワハラです)
そういう時に本当に仕事ができる人は、指導を受ける側が不快にならないような適切な言葉で相手の改善を促すように指導ができるんです。
優しく言っているけど、キッチリと芯があって筋が通っているから、教えられる側もすんなりと受け入れられるんです。


けど、それが自然に上手にできるタイプの警備員ってなかなかいないんです。
本当はどこの会社にもそういう指導者向きの穏健派警備員がいて欲しいけど
本当にいないんです。
超ホワイトな有名企業にならそういう穏健型社員は割といるんでしょうけど、環境劣悪低賃金の超ブラックな警備業界にとっては超レアな存在なので、なかなか現れてくれません。
(というより警備会社なんかには応募してこない)


もしも自分の会社にそのタイプの警備員がいたとか、なんかの間違いで警備会社に入り込んできてしまった場合には、その人は貴重な人材と言えますので、絶対に手放してはいけない存在です。

また、そういう人は警備会社の主戦力でもある「人間のクズ」「低人格ゴミ」「色んな意味でド底辺な輩」「人間の姿で存在している厄病神」な人材達から潰されて、居なくなるのも早かったりすることもあるので、いつの間にか逃げないように全力で死守した方が良いかもしれません。

警備会社に定着しやすいのは、本当、碌でもない輩ばかりなので。

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