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認知症対策 お金編①

まだ、認知症ではなかった頃のゴミ屋敷になった実家を片付け始めた8年前に遡る。

通帳の残高を見て驚いた。
年金はそこそこの額があるのに、通帳はマイナスだったのだ。


ゴミの中から、父親の退職金の明細が出てきて、さらに驚いた。
明細には2千万弱の数字が記載されていたのだ。

それが、70万ほどの定期預金があるのみで
全てが消えていた。

「お金は霊界には持っていけないから」
と母はケラケラと笑った。

そして、当時父は入院していた。
どんな保険に入っているのか母に聞くと
保険にも入っていなかったことが判明した。
いや、入ってはいたのだが
解約してしまっていた。

父が入院して、母はひとり。
食事は父がメインで作っていたようで
父が入院中は、もっぱら外食三昧。
1人で回転寿司だの、定食屋など、毎回1500円以上使う贅沢な毎日。
家で食べているかと思えば、刺身盛り。
そして、1000円以上する味噌など、これでないととこだわる高価な食材。
1週間のうちで1万円ずつ5回も引き出していた。

このまま母に任せていてはとんでもないことになる。と、通帳と判子を預かることにした。

通帳を取り上げられることに母は猛反対する。
だが、有無を言わさず持ち帰った。

退院した後の父にも、
「なんてことをするんだ」と言われることになる。

唖然とした。
何十年も勤めあげたから貰えた退職金も消え、
自分の入院費の支払いも危ぶまれる残高になっているというのに、母は悪くないらしい。


このことに関しては、その後何度も何度も父と喧嘩になる。



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