見出し画像

平和記念展示資料館。新宿でひと休みして80年前の戦争を思う

私は、幼少期から暑さに弱い。それでもおでかけしたいです。

真夏の新宿はどこも混雑。こちらへ。

新宿西口住友ビル33階に、平和記念展示資料館があります。涼しい!
入館料:無料!

新宿西口ビル群にこのような場所があるなんて、私は2023年7月までまったく知りませんでした。

ここを知ったのは、ある小説に出てきたことがきっかけでした。

物語の中で、恋愛経験の少ない男性に、憧れの女性とのデートコースについてアドバイスをする友人が言います。
彼によると、「目黒寄生虫館」は2人で盛り上がれる鉄板コースらしい。
そして、ちょっと気分は落ち込むが意外性もある場所として、「平和記念展示資料館」を挙げるのです。

私は平和記念展示資料館に行きたくなり、すぐ検索しました。

寄生虫館は、私が昔お付き合いした男性が、やたらと見に行きたがっていた記憶がある。
結局そこへは行かないまま、私たちはお別れしました。

読んだ小説はこちらです。

東京藝術大学内で活動する剣道部の話。
剣道と芸術に向き合う、個性的な部員たちが、それぞれの夢と人生を追い求める青春小説。
上野公園と芸大周辺を歩いてみたくなりますよ。

『藍のエチュード』里見蘭/著、2014年、中央公論新社


昭和以降に日本が起こした戦争を、あらゆる展示で体感

新宿駅を降りたら、ぜひ平和記念展示資料館へ、足を運んでみてください。

戦時下に使用し、所有者から寄贈されたもの
撮影、SNS掲載可能です。タグ付きアップを推奨されています
多くの日本人が大陸へ、満州へと渡った。
1945年8月15日の敗戦と同時に、命がけの帰国行進が始まる。
歩兵の背負い荷(超重い)、日本への引揚者のリュック、ロシア抑留者のものに触れる。
企画展です。
漫画家、森田拳次さん、ちばてつやさんなどの絵がたくさん。
2100年8月15日はどんな未来?
パンフレットより

漫画家のちばてつやさんは1939年生まれ。両親と満州へ渡り、満州で生まれた3人の弟と共に、6歳で終戦を迎えました。

1945年8月15日の午後。終戦直後から、満州の日本人居住区は破壊され始めます。

そこから逃げ出したところで、行く場所はありません。
戦中に地域を牛耳っていた日本の軍部や警察署はもぬけの殻です。

幸運にも父の友人であった中国人に再会し、その人は自分の危険を冒して、一家を屋根裏部屋へかくまってくれました。

そこから日本への船が出航する港までは300km。壮絶な旅を命からがら生き延びて、とうとう日本への引揚げをすることができました。

その様子が、ご本人のインタビューを中心に映画上映されています。

最後に。
伝説の三井ビルのど自慢大会 のステージ前です。

最後に、隣の三井ビル広場を眺めるスタバで寛ぎました。今年はとうとう開催するんだね!熱中症に気をつけてね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?