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女医になるまでの道のり③医学生の生活(後編)

こんにちは。精神科の女医yumeです。

前回は、医学部入学から1年生までについて書いてみました。
今回はその後の医学部生活について書いていきます。


怒涛の勉強生活

やはり、医学生は勉強、勉強、そして勉強です。
想像以上に過酷、過密なスケジュールでした。
医学部の中で特に大変な学年は、2年生、4年生、6年生と言われています。
まあ私は危うく1年生からこけそうになり、なんとか立て直せましたけど(笑)

2年生になると、解剖実習が始まる上に、平行して基礎医学の授業が入ってきます。1年生の時とは比べ物にならないほどの暗記量と、毎日の解剖実習で体力的にも精神的にもきつかったです。
4年生ではCBTやOSCEと呼ばれる全国的な総知識の試験、実技試験があります。
6年生では卒業試験のための授業が繰り返され、そして医師国家試験に向けて予備校の授業や過去問などをひたすら解き続けます。

はっきり言って、かなりかなりきつかったです。
理解力が高い人や記憶力が高い人は別ですが、それ以外の人は生半可な気持ちで医学部は目指さない方がいいです。

どれくらい勉強しているかというと、
・テスト前は1か月前から少しずつ勉強を開始し、まず内容を理解する。(1日2~3時間くらい、土日は遊ぶ時間もある)
・2週間前から本腰を入れる。(1日4~5時間くらい、土日は一日中勉強)
・1週間前から暗記の作業を始める。
・テスト期間中は睡眠を削って前日に知識を詰め込む。(毎日3~4時間睡眠)

という感じです。期末試験のほかに、課目によっては中間試験、実習の試験等も入ってきますので、春休みや夏休み以外の多くの期間は試験勉強という感じ。

試験が終わったら、まずは寝て、その後飲み会をしたり遊びに行ったり。
そのうちまた試験が近くなるのでその勉強。
終わったら遊ぶ・・・・の繰り返しで、その都度クリアすることで学年が上がっていきます。

加えて私は運動部だったので、春、夏、秋に大会があり、その練習もテスト期間に被ることがありました。
試験の前日に大会に出たこともありましたが、
体力的に限界で、金縛りにあいました。

テスト期間中は化粧なんてする余裕もありません。
ふと鏡をみると、肌荒れ、クマ、ひどい顔の自分がいます。

その瞬間、
私、なんでこんなことしてるんだろう?
と考え始めるわけです。

多分医学生なら一度はそう思ったことがあるでしょう。

部活も結構ガチ

医学生は、一般的な大学生サークルとは違い、部活です。
高校よりは緩くなりますが、どの部も基本的に高みを目指すところが多い。

部活の頻度は週3+やる気次第で自主練。加えて前述した春、夏、秋の大会、部活の行事もあります。
実は私も結構ガチでやっておりまして、医学部の大会で何度か表彰された経験もあります。
初心者から始める人も多くレベルはそこまで高くないので、高校までその競技をやっていればかなり有利です。

6年間を振り返って、時間を何に使ったか?と振り返ってみると、
5割勉強、4割部活、1割趣味で、
ほとんどの時間を勉強と部活に費やしていたことがわかりました。

結果的に、私は現役で医学部に合格し、留年せず、医師国家試験をストレートで合格できました。
でも、それを成し遂げるために自分の限界を何度も超えてきました。
精神的にも肉体的にも追い込まれ、心と体をすり減らしながらやっと医師としてのスタート地点に立つことができたのです。

だから、医師国家試験に合格したときは、本当に嬉しかったし、達成感もありました。
ここからまだ苦悩の日々は続いていくのですが、それはまた次回にしましょう。



医学部を目指す方がいたら、問いたいです。
みなさんに、医者を目指す覚悟はありますか?

私は、医者を目指したことを半分後悔しています。
自分の身を限界まで削ってまでやりたい仕事だったのか?と今でも考えます。
一度入ると、長い間、勉強からは逃れられません。
その覚悟はありますか?

ぜひ、一般的な楽しい大学生活ではないことは理解して、覚悟のうえで入学して下さいね。

それではまた次の記事でお会いしましょう。

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ではまた。

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