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番犬娘友の会と特殊詐欺の考察

自分は猫と暮らしていますが、自宅を行き来する友人にも、同じく猫と暮らしている人がおります しかも2人
その2人と自分とで、普段からLINEで愛猫の逸話や画像のやり取りをしたり、3人集まってやいのやいのと愛猫の自慢やのろけをし合ったりすることが時折あり、猫のつながりで友情が結ばれるのはありがたいなあ…なんて、3人してしみじみと想いをはせています

更にこの3人組なのですが、他にも共通する特徴があり、その話題でも盛り上がることがしょっちゅうです
それは、母のことがめちゃくちゃ好きということで、実年齢を鑑みると若干恥ずかしいのですが、仕方がないのです 話が本当に盛り上がるので
不思議とこの三者の母親なのですが、娘たちを惚れ込ませる特徴がどこか共通しているんですね
おっとりしていて朗らかで、優しく働き者で、天然入った言動もありつつ、しっかり者だけど頑固でもあり、何気ない言動にセンスが光っていて、もう、とにかく面白いんです
あと、三者三様の母さまがたは、三人とも料理がめっぽう美味くて、それぞれのご実家に遊びにお邪魔させてもらったりもしているので、それぞれのお母さんの料理を褒め合ったする胃袋を掴まれてる三人娘です
こんな会話もします

「この前はお邪魔させて頂きまして、ありがとうございます やっぱりお宅の天ぷらは絶品ですね! 家庭菜園の大葉に茄子にシシトウの天ぷら…じゃがいもとにんじん多めのバター炒めっぽい肉じゃがも美味しかった~」
「いやいや、そちらのお母さんからこの前頂いた、手羽先と煮卵のお総菜も美味しかったですよ~ブロッコリーと焼いたパプリカの付け合わせまで、彩りが鮮やかで目にも美味しくて」
「お宅のお母さんのお料理も絶品だよねえ…以前のだご汁(郷土料理)はほんとに美味しかった…朝ごはんのピザトーストも…(^q^)」

と、自分の母だけでなく互いの母の話をしあって褒めあって、えへへへ~(*´σー`)(*´σー`)( ̄∇ ̄)ゞ
そうなの~うちの母すごいの~ってなる三人組なのです
実は他にも盛り上がる共通項があります
それは、三人娘はそれぞれ弟ないしは兄のいる、姉あるいは妹だということです
そして、母親の男きょうだいの方への甘やかし方や世話したがりや気にかけてる言動が明らかに娘へのそれと違うな…と、時々納得いかぬ思いを抱く事があるし、むしろ三人とも根に持つタイプなので、それぞれでこの問題については母とネチネチ話し合ったり、バチバチにやりあったりなどもしてるんですね
でも、三人とも根本的に母が大好きだし、弟ないしは兄のことも大切だし好きなので、もうこれはしゃーないな…としつつも
何でお母さんってこう、息子に甘いのだろうね、おれらはこんなに母に尽くしてるのに…番犬みたいな忠義ものなのに…って話でも、また盛り上がる三人娘なのでした

で、先日ふと思い付いたのですが(というか他の記事にも書きましたが)
オレオレ詐欺ってありますよね
でもアタシアタシ詐欺って聞いたことがない
つまり、何らかのやらかしなどにより、親などに金をたかってくる、頼ってくるのは息子の方なんです
娘はそんなミスはしない、いるかも知れないけど、息子よりもイメージがわかないというか
前述の三人組の姉弟、姉弟、兄妹、の人物像を鑑みても 弟及び兄は親に金を借りに来そうな姿が容易に想像できるけど、姉及び妹はそんなミスはしないし必要があれば自分でお金は工面するんですよね

でもこれは、弟ないしは兄が信用がないという単純な話ではなくて
息子ってものは娘よりも、いたいけで守らなければいけない、甘やかしたい、そばにおいておきたい存在なのではないか、特にお母さんという人はそうなってしまう
理屈じゃなくて、ちょうど三人組にとっての猫のような存在になってしまう、それが“息子”なんじゃないか
娘は自分の子どもそして人間だけど、息子は猫なんですよ

猫を自立させたり、ましてや社会に出したりするなんて、心配で心配でたまりませんよね
差別だ! 不公平だ! と娘の側からは思うけど
親からすると“猫”のように何がなんでも守らないといけない大事な大事な可愛こちゃんなんです
本当はいつでも手元で愛し続けたい、でも社会に出てしまった ご飯は食べているか、無事に過ごせているか、辛い目にあっていないか、気が気でないのになかなか連絡をよこさない…
そこに、

「おれだけど、お母さん、ごめんね、助けてほしいんだ…」

そんな電話がかかってきてしまったら、何はなくともこの子の助けにならなければ、守らなければ! って正気を失ってしまう…それが【オレオレ詐欺】のメカニズムなんじゃないでしょうか

でも、当の息子本人は、騙された母親に対して、
「何を騙されているんだよ、ちゃんとしてくれよ」
なんて、冷たい言葉しかかけてやらなかったりする
警察も呆れ半分で、「今はこういう詐欺が流行ってるから注意して下さい」なんて、軽い説教をするだけ…なんて、そんな事例も見聞きします

騙されたんじゃない、息子を助けたかっただけ、力になりたかっただけなのに…とお金を渡してしまった人は、金銭的のみならず心にも深いダメージを負う
きっとそんなことも、よくあるんじゃないでしょうか

「こまめに連絡して、詐欺が増えてることを話し合えば良かった、ごめんね、お母さん
自分を心配してくれたんだね、ありがとう」って被害者のご家族は言ってあげてほしい
家族が騙されてしまっても、どうか冷たい言葉をかけたり、ましてや罵倒したりなんてしないでほしいなあとも思うのです

いらすとやさんの特殊詐欺のイラスト


その一方で、三人娘に話が戻りますが、
自分たちは猫と同じように、母を愛している
だから、母が弱点と言えるのではないか? とも思い至りました
もし、母を騙る相手からこんな電話がかかってきたとしたら?

「もしもし…ごめんね、お母さんね、車で事故を起こしてしまったの、アクセルとブレーキを踏み間違えて、ほんとに馬鹿よね、ごめんね
ぶつけてしまったお相手の車に病院に行く途中の猫ちゃんが乗っていてね、(嗚咽)し、死んじゃったの
お詫びのしようもないけど、どうしても、すぐに、ちゃんとお金を、もってお詫びをしないといけないの、いま、振り込んでもらうわけにはいかない…?」

そんなわけない、と思いつつも
母の声にそっくりな声が泣きながら自分の名前を呼んで助けてほしいって頼られたら
ハイハイ詐欺だなって電話を即座に切れるだろうか?
動揺して、事実確認を冷静にとれるだろうか…と不安でたまらなくなります
特殊詐欺って手口がどんどん巧妙化していて、ご年配の方が遭うものだと思われていたのは過去の話で、誰がいつ、そんな詐欺にさらされるかは分からないんです
だから

自分だったら誰に言われたら弱いのか
自分を騙すとしたらどんな言葉をかけるか
その安全が脅かされたら動揺してしまう大切な存在はなにか

特殊詐欺の事例を元にした注意喚起だけでなく、騙す側の立場で思考して防犯意識を持つことも、より詐欺を防ぐ手段になり得るのではと考えます

話があっちこっちにいった記事ですいません
詐欺の考察と言いつつ、雑談に近くなってしまいました
まとめると、息子は可愛がられる猫で
娘は母に忠実な番犬になりがちなんじゃないかな、ということでひとつ

最後に、猫の事を引き合いにオレオレ詐欺をされたら、自分は騙されないでいる自信がないなあ…と三人娘以外の別の友人に話したら

「え? オレだよ! ノコだよ! って電話がかかってくるってこと?」

と、ノコを騙ったふてえ野郎が電話してくるもんだと勘違いされたという珍事もありました
(ノコはかつての自分の愛猫です)
めちゃくちゃ流暢に喋るじゃんノコ(の偽物)
でも、自分の脳内ノコイメージと「オレだよ! ノコだよ!」の喋り方がわりと一致しててすげえなってなったので「オレだよ! ノコだよ!」って電話来たらこづかいくらいやっちゃうな…と感動してたら「騙されたらダメでしょ!」と説教されたのでした

「オレだよ! ノコだよ!」

名付けて、ノコノコ詐欺ですね!


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