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豪雪の山里から ~ 田舎こそWelcome DX!

こんにちは。ようこそ

青森の山奥にある、電気も電波も届かないランプの宿が、
外国人観光客から人気が出ているって話を聞きました

なるほど、このデジタル社会に疲弊した人からは、
そういうデトックスできる空間は付加価値があるのですね

ただ、そこで日々暮らしていくとなると
想像するだけでも大変そうです
自然の中での自給自足の暮らしを志す人には、
むしろ楽しいことなんでしょうが
自分には無理です

こちらの福山集落もかなりの山の中です
でも道路は舗装されて電気もガスも水道も来てるし、
全戸ではないけれど下水道も整備されているのは驚きです
テレビも、集落で共聴アンテナを設置し受信しています
携帯電話は、DocomoやAUであれば、ほぼ全域で使えて不便はありません
インターネットは、数年前に光通信ケーブルが引かれたことで天候に左右されず安定しました

そんな感じで、この地はひと通りのインフラが整備されています

ただ、そういうインフラを維持管理していくのに多くの労力がかかるのも事実で、この先、世の中の人手不足が深刻になれば、管理も追いつかなくなる時がくるでしょう

例えば電力なんかは、集落内に小水力発電設備ができたり、ガラス面で発電するっていう最先端の技術が実現されて、集落内で完結できるようになれば、電線で電気を遠方から運ばなくて済みます
全国に無数の電柱を立てて電気網を構築した功績は絶大だけれど、それを維持するもの大変。固定電話からPHS、携帯電話へとシフトした時のような大胆な変化を電力供給の分野でも起こせたらと願います

人口減少で行き詰まることが分かっているからこそ、DXを推進して限られた労力の再分配を進めなきゃって話だと思うけど、変化を好まない声の方がまだ大きくてマイナンバーもなかなか思うようには進展していかないですね
問題は、紙をデジタルに変えるってだけの話ではないと思うのですが


そこまでの話ではなく、自分目線での効率や労力を考えても
田舎暮らしこそ、新しい技術を駆使した方が良いなと感じることが多くあります

車があるから移動には困らないとは言っても、町との絶対的な距離はあって、往復した分だけ時間もコストも費やすので、要するにいちいち下の町まで行かなくて済むならそのようにしたいのです

例えば「お金」のやりとり
銀行振り込みは、集落には銀行もATMも無いので、積極的にモバイルバンキングを利用するようになりました
また現金を下ろしに行くのも面倒なので、買い物をする時もできるだけキャッシュレス決済(クレジットカードや〇〇Payなど)を多用します
キャッシュレスの技術は、ATMがそこら中にある都会よりも、田舎の方が利用するメリットが大きいと感じます
中国じゃ、その辺の屋台でもキャッシュレス決済だと聞きます。現金を扱わなければ、計算ミスや強盗の心配もありません

食材の買いだしには、下の町にある大型スーパーの方が一つ一つの商品は安くて良いけれど、ちょっとした買い物なら集落内にある小さなAコープ(JA系のスーパー)で済ませた方がトータルでは効率的と思うようになりました
でも、ネットショップで頼んだ方がもっと良かったりします
食材だけでなく、街の本屋もどんどん姿を消していく時代、もうネット通販やデジタル書籍に頼るしかありません
ネットで注文すれば、重い商品も玄関先まで届けてくれますから、足腰の弱ったお年寄りこそ、ネットショップを利用したら良いと思います(店舗でお買い物をする楽しさも捨てがたいですが)

灯油は、今はポリタンクを車に積んで下のスタンドまで買いに行ってるけれど、家に大きなタンクがあれば、灯油宅配を頼むという選択肢もあります
店頭で入れるのより少し割高ですが、何度も買いに行くことを考えれば、とんとんかもしれません
でも、そもそも灯油ではなく電力で全てを賄えば、灯油もガスボンベも運んでこなくて済みます
車もPHEV車になれば、スタンドまで給油に行く必要もなくなります(EV車には価格面のほかにバッテリー廃棄の課題がありますが)

あと、自分にとって今は関係がないですが、集落のお年寄りはたいてい何かしらの持病があって定期的に峠の下の診療所や病院まで通っています
そんなのも早く、リモート診療にして薬は宅配で届けるような環境を整えれば良いのにと思います(技術的にはもうとっくに可能なのに…)

お役所の手続きや証明書の発行、運転免許の更新なども、早いこと全部ネット上で申し込んで処理できるようになればと思います

無人ドローンで都会のマンションとかに荷物を運ぶトライアルが進行しているって話を聞きます
物流の効率を考えると、こんなへき地だからこそ、宅配の荷物、郵便や新聞などは、ドローンとかで宅配されるようになったら良いなと思います
運転免許を返納した住民用にと、1日数往復のデマンドタクシーが運航されているけれど、これもゆくゆくは自動運転になるかもしれません
ただし、これら新技術の導入には「豪雪」という高い障壁があり、実現する前に宅配も路線もそれ自体が廃止されてしまうかもしれませんが


現実の話として、郵便局は働き方改革と人員不足などを理由に、昨年から郵便物の集配を後ろ倒しにする判断をしましたし、民間の運送会社も構造改革しないと立ち行かない状況に陥っています
サービスも利便性も今までどおりのクオリティを求める方向ではなく、取捨選択をしていく時だと感じます
完全でなくても新しい取り組みを前倒しで進めることを許容していかないと、(今までは問題の先送りと個人の犠牲の上で何とかごまかしてきたけど)にっちもさっちもいかなくなる時がもう目前なんじゃないか?と妄想してひとり恐れているのです

さて現実は?

ではでは






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