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ラストキャット(10話)

フリーダム

 三毛猫の恋猫ムーは“地域猫"のノラちゃんで…、地域の方々が食事を与えたりして暮すスタイル…、そんな彼女の“自由奔放さ"にミミは魅せられて…❢
 どこの世界も自分に“無いもの"に惹きつけられ求めてしまうね…!

 ミミとムーの仲の良い恋猫達はいつもでも、どこでも二猫は一緒で…、窓越しから見ている沙羅が「本当仲良いね〜」と呟いていたら、祥太がニコニコしていた…。
 そんな二人のうしろ姿を私は眺めて…、ミミとムーちゃんがくれた“優しい時間"を楽しみながら…。
生活に流されて“沙羅は私の恋人"だった事を思い出させてくれていた……。

ムーちゃん

 祥太が5歳になり幼稚園に行く頃には、ミミは7歳で44歳のダンディなおじさんに…、そんな春の忙しいしい頃のミミはいつもとなんとなく違う様子で…。
 母の栞里や沙羅が「食欲が少しないね…」と口を揃えて言うし、外出してもすぐに戻ってくる様子で…!
 祥太は元気ないミミに「ムーちゃんと喧嘩して遊ばないの?」と…。
 沙羅が「そう言えばムーちゃん見かけないね、喧嘩しちゃた?」

 その数日後に近所の中島さんから唐突に「お宅のミミちゃん、元気にしてる…?、元気なら良いんだけど…!」と言われて…。
「少し元気なくて…」と私が応えた。私は、内心不安がよぎった。
すると、中島さんが話しを続けて、「いつも一緒にいた三毛猫ちゃん、この前“草むら"で倒れてところを、あの怖い動物病院の先生が見つけて連れて行ったのよ。」
 沙羅に中島さんの話を私が伝えて、動物病院に行く事にした…。

 動物病院へ着くと先生に沙羅がミミとムーちゃんの携帯の写真見せるて、私達の当って欲しくない“不安"は、事実に変わってしまった。
 先生は話しを続けて、ムーちゃんを見つけた時の場所や横たわる姿を説明してくれた…。
 沙羅と私は顔見合わせ同じ想像をした…、ミミに会いに行こうしていたムーちゃんの姿が映し出されていた
…!
 もう、仲良く並び歩く二猫は見られない…。


 … ミミのニャン生は続く! …
 

 
 
 


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