KIMO

ストップモーション作成中。youtubeに動画上げてます。

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最近の記事

ストップモーション奮闘記②

ストップモーションを始めて3ヶ月ほど経ったので、思考の整理も兼ねて誰得なのか分からないがダラダラ書いていく。 ストップモーションは大きく分けて2つの要素がある。 1つめが「静」 2つめが「動」 〜〜〜〜〜〜〜 ①静 静とは写真のことだ。良い写真を取るためには ・構図 ・ライティング に分けられる。ここできっちりとした写真を撮れなければどこか素人臭さの残る動画になる。 ・構図 自分の美意識に頼ったり、上級者の似たようなシーンのアングルを真似てみたりしている。

    • ストップモーション奮闘記|素人臭さ

      僕は最近ストップモーションにのめり込んでいます。ストップモーションとはざっくり説明すると写真で構成されている動画です。 写真で構成されているということは不可能を可能にすることが結構できます。フィギュアをアニメのように動かしている人もいるし、レゴを食材に見立てて料理をする人もいます。 こういった人たちの動画は何百万回と再生されており、自分も頑張ればこんな動画が作れるのではないかと思わしてくれます。まさにyoutubeドリーム。 そんなわけで暇人の僕はストップモーション界に

      • SとMどっちがいい?と訊かれたので・・

        「こういう所ではササッと出しちゃえばいいのよ」と風俗嬢は言った。 僕は彼女との最中になんどか我慢をした。せっかく大金を払うのだから10分足らずでオーガニズムを迎えるのは勿体無いと思ったからだ。 しかしその我慢が仇となり、オーガニズムを迎えることなく狭い空間にタイマーの機械音が鳴り響いた。 それと同時に風俗嬢は手を離し「はい、終わり」と言った。彼女は少し苛立っているようだった。僕が我慢したからだろう。 「こういう所ではササッと出しちゃえばいいのよ。君みたいなんは遊び方と

        • 悩みから抜け出す

          定食屋の扉を開けるともうすでに学生達で賑わっていた。この定食屋は〇〇大学の近くにあるのでランチ時はサラリーマンと大学生でごった返すのだ。僕と伊藤は店の奥の方に空いていた2人がけのテーブルに座った。 水を一口飲み店内を見回すと、どの学生もガツガツと食っているわりに体型はスマートだった。 「やっぱ酒飲むと太りやすくなるのかな」 「ふん、大学生を見てそう思ったの?」どうやら伊藤は僕の思っていることに感づいたらしい。 「そうだよ。僕も大学生の時はスリムなお腹をしてたよ。知らな

          医者の離れ業

          医者は僕の顔を見ながらとてつもない速さでキーボードを打った。時間にして6秒ほどだろうか。僕に話しかけながら何かを打っていた。おそらく僕の症状を打ち込んでいたのだろう。 僕の顔を見ながら何かを話し、キーボードで何かを打ち込んでいる。僕は彼の誰にも褒められないであろう離れ業に驚愕した。 彼の姿を見てすぐに頭に浮かんだのはドラムだった。僕は学生時代、軽音楽部に入りバンドを組みベースを担当していた。その時にドラムを軽く叩いてみたことがあるのだが、とても難しい。 なぜなら四枝すべ

          医者の離れ業

          心拍数がリズム感覚に影響を与える。人間と小鳥。

          見晴らしの良い景色のはずなのに、電線がそれを邪魔して視界を圧迫する。僕は電線と電線の間からその素晴らしい景色を眺めた。いや、眺めたというより覗いたと表現するべきか。 とにかく電線が邪魔でしょうがない。2階の窓を開けると手が届かないほどの目の前にあるのだから。 その電線に小鳥がとまっている。彼らは朝の5時ぐらいから鳴き始める。僕にとっては天然の目覚まし時計だ。ちなみにその音で目覚めたことはない。小便で起きた時に気づいただけだ。 チュンチュン。ピヨピヨ。 小鳥たちは、そう

          心拍数がリズム感覚に影響を与える。人間と小鳥。

          過度な食事制限はやめてくれ

          「もっと食べなよ。見ていて心配だ」僕が言うと、ナナは曖昧に返事をした。 ナナの取り皿を見ると、ブロッコリーが3つとトマトが2つだった。その横に具がわかめと豆腐だけの味噌汁が湯気を上げている。 「せめて昼だけでもお米を食べるべきだよ」 「糖質はさつまいもから摂ることにしているのよ」 「僕に栄養のことはよく分からないけど、無理なダイエットはしないでくれ」 ナナがダイエットを始めたのはK-POPアイドルの音楽を聴きだしてからだ。とはいってもナナの体型はだらしなくない。普通

          過度な食事制限はやめてくれ

          短編小説:自然

          「SNSをやってないの結城くんぐらいだよ」奈美はそう言って僕の目を見て微笑んだ。 「20代前半まではしてたよ」 「へ~、ツイッター?」 「うん、ツイッターとインスタ」あの頃を思い返すと恥ずかしくなる。 僕は社会に出ると仕事をしている自分に自惚れていた。現実の世界でそうだったのかは分からないが、SNSの世界では確実に自惚れていた。 自分の仕事に奮闘する姿をツイートしては、何か得体の知れない満足感に浸っていたのだ。 「なんで昔はしてたのよ」そう言って奈美は大きな目を丸

          短編小説:自然

          殴り書き:投資 ギャンブル ポケカ

          僕は迷っていた。何に迷ってたかって?それがはっきりと分からないんだ。 ポケモンのカードを買うということははっきりしている。しかし、どのパックをどのくらい買うかがはっきりとしない。まるで懐中電灯を持たずに洞窟に入ってしまったようだ。 「ポケカ投資が流行っているようだね」柿本が言った。 「あぁ、そうだよ。ただ希少なカードだけにね」 「希少か。どの時代でも希少には高値がついてしまうんだね」 「ダイヤモンドの話しかい?」僕が訊いた。 「それ以外にもある。大昔のフランスの話

          殴り書き:投資 ギャンブル ポケカ

          ショートショート:投資を始めた僕たち

          「ねぇ、ヒロキ、資産運用とかやってみない?」アンナがなんの前触れもなくそう言った。 「資産運用?NISAか?」僕はナポリタンを食べている手を止めて訊いた。 「うん。投資って最近流行ってるじゃん。テレビとかでも投資投資ってさ」 「投資か・・・」 アンナとの出会いは大学時代の友人が開いてくれた合コンだった。そのとき女性は3人いたのだが、無邪気な笑顔と人懐っこい性格のアンナに惹かれ、男3人はメロメロだった。そんな彼女を僕みたいなさえない男がゲット出来たのは奇跡に近い。 「

          ショートショート:投資を始めた僕たち

          ショートショート:胃カメラ

          「次の方どうぞ~」ドクターはそう言って次の患者を呼んだ。 「こんにちは~」と言って30代後半と思われる夫婦が入ってきた。ドクターは旦那さんの体調が悪いことを瞬時に察知した。彼の顔は青白く目からは生気が抜けていたからだ。 そんな旦那さんの横に付き添っているせいか、奥さんの美しさが際立っていた。 「今日はどうされました?」 「胃がムカムカしていて・・」旦那さんが消えそうな声で答えた。 「いつから?」 「2週間ほど前です」 「食事はとれてますか?」 「いえ・・・」

          ショートショート:胃カメラ

          ショートショート:竹本と名乗る男

          「お母さんもっとご飯食べたいよぉ・・」 「だめ、夜まで我慢しなさい」 秋元家には1000万という莫大な借金があった。この借金は夫である秋元貴浩が経営していたラーメン店を廃業させてしまったことにより出来てしまった。 「ごめんなぁ、お父さんのせいで・・」貴浩は申し訳無さそうに娘であるアヤの頭を撫でた。 「なんでご飯ないの?」アヤはまだ5歳であった。 アヤはお腹が満たされていないとき、毎回このセリフを貴浩に向かって言った。貴浩は自分の失敗を誤魔化すのが嫌いで、アヤに訊かれ

          ショートショート:竹本と名乗る男

          短編小説:婚活

          「溝口裕太です。会社員をしています」僕はあらかじめ決めておいた自己紹介をした。 「ヤマモトアスカです。アパレルで働いています」そう言って彼女は頭を少し下げた。 この日に合わせて美容院に行ったのだろう。肩辺りまである栗色の髪の毛が潤いに満ちている。それにアパレル店員ということもあり化粧やファッションを小綺麗にまとめるセンスを感じた。しかし僕の好みにはどこか一致しなかった。 僕は数ヶ月前から結婚相談所に入会して、1年に数回開かれる会員同士の面会に来ていた。1人10分の持ち時

          短編小説:婚活

          短編小説:後悔を取り返す人生

          僕は焦っていた。学生時代の友人が今年に入ってから続けざまに結婚したからだ。 20代の頃は結婚なんて自由を奪われるだけさ、と見下していた。インスタに投稿している家族写真なんかを見ると、あぁ、幸せそうに見えるけどストレスは溜まっていくだろうな。子供が生まれると静寂の時間はどうなる。2人目が生まれればそうれはもう皆無だろう。なんて思っていた。 いつからだろう。32歳になった僕はとてつもなく結婚をしたくなっていた。きっかけは分からない。何か大きなターニングポイントがあったわけでは

          短編小説:後悔を取り返す人生

          短編小説:料理ロボット

          「最新の料理ロボットを買ったんだ。今度食べに来てくれよ」貴明は嬉しそうに言った。 「またそんなの買ったの?」私はそれを聞いて不満そうに言った。それから塩タンを2枚網の上に乗せた。金曜日の焼肉店ということもあり、店内はとても賑やかだ。 「あぁ、貯金もコツコツしてるし、来週の箱根旅行代も多めにキープしてあるさ」 「だったらいいけど。ギリギリになって金欠とか絶対やめてよね」貴明は無類の新しいもの好きで、特にAIを搭載した家電製品には目がなかった。 「わかってる。僕はこう見え

          短編小説:料理ロボット

          短編小説:迷走する価値観

          「おすすめの本教えてくれない?」ホットコーヒーを一口すすり、夏美が訊いてきた。それを見て僕も一口。 僕にとって難しい質問だった。本を読むと語彙力や読解力がつくというがそれはおそらく本当だ。しかし身に付くものはそれだけではない。身に付くというより、読書をすると自分という人間の悪い部分が見えてくる。 不幸なことに、人は良い部分を当たり前とし悪い部分にどうしても目を向けてしまう。僕も例外ではない。読書を通して自分の悪い部分に目を向けてしまった。 僕は自分だけの価値観で、目の前

          短編小説:迷走する価値観