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人の子育てが目につくとき

この世界は学びあいで出来ていると思えるまでには、とても時間がかかりました。

子どもが小さい頃は特に。いい母親としてしっかりしつけなければ。人に迷惑をかけないようにしなければ。様々な育児書を読み漁り、良いと思える方法があれば試しました。「本ばかり鵜呑みにして。自分で考えて育てろよ。」と元夫に怒られた事もありました。ママの感覚がとても大切だという事は今なら分かります。けれど、初めての子育ては「誰にも教わったことのない未知の世界」。それはそれは一生懸命でした。どんどん成長していくこの子にとって、何が一番いいのか。少し先を見据えて次はどんなことを提供していけばいいのか。

そんな時期には人の子育てがとても目につくものでした。とてもすてきな接し方をしていれば、ああいう風にしてみようと参考にしたり。その反対で目に余るような接し方を見たときは、どうしてあんなことをするんだろう。あんなことをしたら子どもの自信が奪われてしまうのに…などと「ただ見る」ことができずに、よく人を批判していました。

そしてそれは自分にも行っていました。例えばイライラして、何かにあたってしまった時。子どもの前でそんな姿を見せてはいけないのに、またやってしまった。と自分を批判する。

自分を批判するから、人も批判する。自分を愛せないから、人も愛せない。

生き方、考え方が違うのはそれぞれの役割が違うから。誰もが個性を持っていて、そこからお互いに学びあっていると何度も何度も気づくことで、人の行動を批判することが減っていきました。それは今も、現在進行形で。

全て、選んでいるのは自分です。小さな赤ちゃんでさえ、その環境を選んで生まれてきました。全ての事から私たちは学びを得ていると思った時、愛をもって人を見ることができます。まずは自分を愛することを、できることから、少しずつ。

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