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トッケビ/도깨비

わたしの推しの諏訪部順一さんが、吹き替えでご出演されている「トッケビ」
あまりに有名な作品なので、ご存知の方もたくさんいらっしゃると思いますが簡単に内容を少し。
コン・ユさん演じる高麗時代の英雄キム・シンは、王の嫉妬から逆賊として命を落とします。
その後、神の力によって“不滅の命”を生きる“トッケビ”となってしまったシン。
トッケビとは朝鮮半島に伝わる精霊や妖怪のことです。
彼を永遠の命から解き放つことができるのは"トッケビの花嫁"と呼ばれる存在ただ一人。
その人こそがキム・ゴウンさん演じるウンタクであり、ウンタクと出会いシンは生きたいと願うようになっていくのですが…

そのシンの吹き替えをされている諏訪部さん。
好きなシーンはたくさんありますが、特に繰り返し視聴しているのが、第4話でシンがウンタクから借りた詩集を読むところ。
その詩集は"어쩌면 별들이 너의 슬픔을 가져갈지도 몰라"(もしかしたら星たちが君の悲しみを持っていくかも知れない)
著者であるキム・ユンテク氏が集めた詩集で、わたしも手元に置きたいと思う一冊です。

紅葉で彩られた街で、まさに可憐に舞う花びらのようなウンタクがシンを呼びます。
その姿は視聴者の目にも眩しく映ります。
ウンタクを見つめるシン。
その時に詩の朗読が流れるのですが、諏訪部さんの「愛の物理学」(キム・インユク氏作)が心臓に突き刺ささるのです。
そこに鋭さはなく、でも優しく切なく確実に胸に沈み込んできます。
恋とは、不意を突かれて落とされるものだということを耳から感じられる場面。
コン・ユさんご本人の朗読ももちろん素敵です。
まだ吹き替え版未体験の方は、ぜひ諏訪部さんの愛の物理学をお聴きください。

사랑의 물리학 김인육
愛の物理学 キム・インユク

질량의 크기는 부피와 비례하지 않는다
質量の大きさは体積と比例しない

제비꽃같이 조그마한 그 계집애가
スミレのように小さなあの子が

꽃잎같이 하늘거리는 그 계집애가
花びらのように舞うあの子が

지구보다 더 큰 질량으로 나를 끌어당긴다
地球より大きな質量で私を引っ張る

순간, 나는
瞬間、私は

뉴턴의 사과처럼
ニュートンのリンゴのように

사정없이 그녀에게로 굴러 떨어졌다
容赦なく彼女のところへ落ちていった

쿵 소리를 내며, 쿵쿵 소리를 내며
ずしんと音を立てながら
ずしんとずしんと音を立てながら

심장이
心臓が

하늘에서 땅까지
空から大地まで

아찔한 진자운동을 계속하였다
ふらっと振り子運動をした

첫사랑이었다.
初恋だった

#トッケビ
#諏訪部順一
#熟成下書き

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