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ジョジョラビット。

久しぶりにこちらにもあげておきます。

傑作なので是非。


一度目の視聴は体調が良くなくて途中で馬鹿みたいに寝てしまいましたが(親子で公園のシーンから、鉄屑拾いまで)。
蝶々の意味やらをスルーしておりました。
ごべんなさい。


2回目の視聴。


各キャラクターの気持ち感情表情までなるべく読み取れるようにしつつ、笑い、泣き、密かに声にならない声、「うぅぅぅっ!」と唸ってしまいました。愛に包まれた素晴らしい感情で胸がいっぱいになりました。素晴らしいです。
何はともあれ愛すべき本作のキャラクターたち。


ヨーキー。
愛すべきぽっちゃり親友。
彼は人を見る目があるようだし、お茶目だし、すんばらしい親友なんでしょうね、ジョジョにとって。いいキャラだわ、ヨーキー。ジョジョに気付いて砲筒落として民家破壊して「しまった」って。その後何の気もなしでハグ。あんな子が欲しいわ、子供に。


キャプテンK。
最初は何もんだよ偉そうだな、と思っていたが彼も戦争の被害者であり、ジョジョの不慮の事故の責任者であるので、ジョジョを守る事が大前提でいながら、ユダヤ人のことばかり聞いてきていたから勘付いたんでしょうねぇ。多分、ジョジョのママに気があった、のでないかなって。だからこそあのタイミングで家に来たわけだし。ああ、優しい。優しい大人。格好良い大人って「キャプテンK」みたいな人のことを言うんだな、と。
ああ泣ける。
側近の男とはできてるのか??仲が良いだけか??ん?


ママ。
なんだあのキュートでお茶目で愛すべき母親像は。。
寝るときのパジャマお揃い。羽根つき帽愛用。着ているお召し物も素敵。あの戦時下において女性がおしゃれをするのを禁じられていた中でのあの格好こそが、反ナチス、を表していると知ったあとに二回目を見るとなんだろうか色々納得がいくシーンが多かったように思えます。
家での食卓で踊るシーン、公園のシーン、自転車のシーン。全て全て素敵で僕の腹の中にも蝶が居たようにも感じました。
靴。母の靴ですよ、、、それが全てを物語っているようで、、、ああ泣ける。


ジョジョベッツラー。
髪型や格好はいつぞやのデヴィッドボウイにしか見えなかったなぁ。それもなんかとてもエモーショナルでした。
ジョジョは可愛らしい。その中で心の友、と言っていた「アドルフ」。アドルフ自体の言葉なんかはジョジョの言葉であって本当のヒトラーから発している言葉では無いんだけど、自分に臆病で勇気が出ない時の「自分会議」の一役だったんでしょうね。
もしかしたら誰しも経験があるでしょう。うん。そんなキャラクター。アドルフも愛すべきキャラに仕立てているのはタイカワイティティのおかげでしょうね。


母の愛、父への尊敬、「鉤十字」、アドルフ、ユダヤ、姉、靴紐。母の靴。戦争。
今の時代にこのテーマでやり切ること。10歳の子供が体験する「戦争」。信じ切っていたものが静かに戦果と一緒に崩れていく。残された彼は"敵"としていたひととどうしていくのか。そこへ導くのは「アドルフ」なのか、「色んな人からの愛」なのか。
最後に彼が選択したことが、揺るぎない愛、みたいな物を感じてエンドロールで振り返り涙が止まらない。
素晴らしい作品に出会えた。
ああ、ジョジョベッツラー。君はもうラビットではない。全てを経験したんだ。それを超えて進めるよ。きみは勇気と愛で全てを乗り越えられるさ。ずっと応援するよ、ああ。

これもこの先でできるであろう自分の子供と一緒にみたい作品になりました。ありがとう。今年、個人的上半期、上位間違いない作品でえええす。


パンフ売り切れてたよ…

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