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何かを忘れたときの効果音【散文現代詩】

エゾフクロウは、首をもんじゃ焼きのように傾けながら、群論は極限環境微生物に似ていますよ、と助言します。ヘーゲル的な四角い球体はそこにあり、どう考えてもピロシキ的ではありますが、倍音のフェルマータがぐんぐんぐんぐん積み重なってきて、単位のない量の、冬眠のような何かが拡がります。ピロシキチックなカレーパンは、きっと溶ける球状のぶよぶよシンセサイザーですよ。ぶよぶよシンセサイザーとシリシリシーケンサー。

ゆっくりと時間をかけて溶解していくのは、ホワイトノイズを盾にした潮騒の【せりあがり】でした。甘い甘い甘いと冷たい冷たい冷たいを両立させながら、野生の【飲み込み】はUNOを言い忘れます。モンモリロナイト(montmorillonite)は寄り切って勝ち越しを決めました。

稀少金属合金が奏でる、泣き出しそうな旋律に撃ち抜かれた多様体は、ドーナツ→ババロア→ミーアキャットの順で変質し、モロヘイヤ現象の後ろに逃げ込みます。そのときです。ピロシキシーケンサーがケルルという全然辛くないお菓子を並べ始めます。オルガン。そう、オルガンの後ろ姿。そこまでは覚えていたのですが。

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