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創作:普通日記(散文現代詩)

量子論でできたぶよぶよのコンピュータから、ふわふわな音楽が流れます。やっとこさ、やっとこさ、やっとこさっとこ、やっとこさ、という風にきこえますが、実際にはそのようには鳴っていないかもしれません。関東平野の中央部に海があります。どこの海洋とも接していない海というものが、あるのでした。湖は海なのです。みんな裸足になって、くるぶしを冷やしながら、そのふわふわな音楽を浴びています。ふわふわふわです。ふわふわなふわがふわふわとふわします。ふわふわです。ふわふわふわです。ミキサーによく似た超人が職質を受けています。大帝を自称したところから話がややこしくなっていきました。

ランダムなスピンを繰り広げる物質の往来は、ハキリアリの見た夢の燻製でした。ですから、ハキリアリの見た夢に、わさびをつけて食べようとする、ドードーは絶滅危惧種であり、膨らまない浮き輪なのです。

さて、量子論でできたコンピュータは、どのように誕生したのでしょうか。ぶよぶよでふわふわな音楽がまだ流れています。電子音のようでいて、そうではなく、ソメイヨシノなのかもしれないとも思わせつつ、デリダの散種のようでもあると気づきます。光子音や量子音かもしれません。誰がこれを作ったか、結論を申し上げると、シロナガスクジラなのです。彼らは大変聡明ですからね。ほら、わざわざ指折り数えたりしないでしょ。

どら焼きの別名、スペースサンダーマウンテンは、黄色い声とともに駆け抜けて、ニューロンの脱皮が起こっているのだとわかります。言うまでもありませんが、メロディーについて、分解すると安全性の危険性がナイチンゲール現象であることに相似します。私たちとは全く違う、左右の概念を用いない生命体は、いなり寿司を寿司とするときにだけ発せられる光のスペクトルを束ねてブーケにし、それをトスします。きらきらします。きらきら。古典物理学と殴り合いの末、トンネル効果でしみ出したブーケはやがて、まだ何も決まっていない、と宣言しマーマレードで出来た豊かな翼で旋回しつつ、歩く薔薇の群生地を目指すのでした。

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