キツネワオザル、という可能性【現代詩】
マンゴー大の鉄塊に、力を加えて平らにします。消しゴムほどの厚さの鉄板になり、それをゆっくりと緩やかに曲げていきます。その、波うつ鉄板が、ふわふわと浮かび、光沢があってたいへん気持ちがいいですね。固体化したオーロラです。
20枚、30枚と、集まってきます。響いて、響き合って、呼んで、呼び合わされているようです。
ワオキツネザルは、跳ねます。すると、それに合わせて鉄板たちもふわっと上昇します。
面白がって、ワオキツネザルはどんどん跳ねます跳ねます。鉄板は、上昇上昇。
ワオは跳ね、鉄は上へ。
ワオは跳ね、鉄は上へ。
(形而上)
ワオ跳ね、鉄は鉄の上
ワオ跳ね、鉄の鉄の上。
ワオ跳ね鉄上
ワオ鉄。
ワ鉄。
ワオ。
フェレット、ワオ、フェレット、ワオ。
ワオキツネザル・シンセサイザーだー。
ワオキツネザルシンセサイザーです。
おいしいハチミツが摂れました、を。
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