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#わたしの作風
小説:光のフルスクリーンモード、などを含む言葉の塊(398文字)
柔らかいアルコールを半透明したような月だった。意味の無い意味が意味を笑い、価値の無い価値が価値を笑う。ほんの少しだけ高い場所へ続く階段をまたゆっくりとのぼり、それはおりることと同義だった。
絡まった色をむしり取り、今、この星空の裏側に隠す。定まった色が鈍くなり、今、何らかの行為の切れ端から漏れる影だけが立ち上がる。それを畳み込むような光のフルスクリーンモードを見る。それは消失しながら分泌され
小説:あなたの文法を見せなさい、などの言葉の塊(472文字)
現象のゆりかごをマリアナ海溝から引き上げ、地鎮祭が催される。崖を背にした偉大な俳優が背水の陣とばかりに、前方後円墳に変貌する。手袋を自らの歯でもって剥ぎ取り、世代の鐘が鳴り響く。調子の良いエンゲル係数にヒッタイトの鉄を突きつけて、盤面を俯瞰する。
するとどうだろう?
トリオの左の担当者がファンシーなマシュマロを乱射するではないか! その際、固めるか吸わせるかはさして問題ではないのだ。高分子吸
小説:ピンボールで20点というイカの色素のようなスコアを叩き出してから。などを含む言葉の塊(403文字)
雪の結晶が健気に伸ばす片手を握りしめて男は走る。ピンボールで20点というイカの色素のようなスコアを叩き出してから。
スペア7連続で別室にいざなわれ、畳の部屋でマッコリを飲み続ける。記憶のほつれ髪に淫することを禁じ得えなかった。
側転4回で失格になった国道98号線はハレーションを塗り広げて喜ぶ。タウリンとハイタッチ。
黒い遵法精神が街に降り注ぐ。あくなき平泳ぎはブルーライトカットではにかみ