見出し画像

【8月新刊発売!】光文社文芸編集部の新刊3作品をご紹介!

2024年8月は3冊の新刊を刊行しました!今回も読み応え抜群!



①『阿津川辰海 読書日記 ぼくのミステリー紀行〈七転八倒編〉』阿津川辰海

★あらすじ

「本格ミステリ大賞」を受賞した前作からさらにボリュームアップ!
ジェフリー・ディーヴァ―のどんでん返しの秘密を体系的に分類・総括した回や、青崎有吾『地雷グリコ』に触発されてギャンブル・ミステリーを総まとめした回など、若手屈指の本読み作家が大好きな作家&作品を存分に語り尽くした偏愛度マックスのミステリーガイド。
全500ページ越え、ここでしか読めない濃厚ミステリー論が満載です。

☆担当編集の≪ココが推し!!≫

業界では有名な話ですが、阿津川辰海さんはとにかく読書量、読書スピードが別次元。特別な速読法などを使っているわけでもなく、ただ普通に読んでいるだけなんですが、常人では一日が72時間あっても追いつけないと思います、たぶん。それでいて一冊ごとの読み方も深く、記憶力も優れているので、この日記の代名詞ともいえる〈全作レビュー〉なんていう離れ業ができてしまうんですねぇ。そういう意味で、この本はほかの誰でもなく、阿津川さんだから作れたものです。さらに、本格ミステリ大賞を受賞した前作よりも、言及している作品や作家が約1.5倍増し、ページ数は140ページ増し、と大盛マシマシになっています。この先、数年分の読書ガイドにピッタリですので、ぜひ手に取ってみてください。

担当編集  D.N

『鉄のほころび 刑事花房京子』香納諒一

★あらすじ

一片の死角なし。最大の敵、現る。
無人のはずの工場で爆発が起き男が死んだ。現場に残されたパソコンから、国際テロ組織の指示による爆弾製作中の事故の可能性が浮上。
警視庁がその線で捜査を進める中、花房京子が男の遺留品を辿り接触したのは、元公安の犯罪評論家としてメディアを賑わす角松麻由子だった。
だが、週刊誌が角松と男の繋がりをスクープし、事態は予想外の方向へ。
手練と技巧が冴え渡る倒叙ミステリーシリーズ!

☆担当編集の≪ココが推し!!≫

正統派倒叙ミステリーでありつつ、作品ごとに新たな挑戦が光る好評シリーズの新作が刊行になります!
毎度鋭い推理で犯人を追い詰める花房京子ですが、今回はシリーズ最強とも言える敵が登場。なぜなら相手も元警察官。そして合理主義者。思考回路は花房とも重なり、容易に隙を見せません。
いかにしてその鉄壁を突き崩すのか!?
スリリングなドラマを存分にお楽しみください!!

担当編集  Y.S

③『ぼくは化け物きみは怪物』白井智之

★あらすじ

「本格ミステリ・ベスト10」2年連続1位!
ランキングを席巻する鬼才の最新短編集!
クラスメイト襲撃事件を捜査する小学校の名探偵。
滅亡に瀕した人類に命運を託された〝怪物”。
郭町の連続毒殺事件に巻き込まれた遊女。
異星生物のバラバラ死体を掘り起こした三人組。
見世物小屋(フリークショー)の怪事件を予言した〝天使の子”。
凶暴な奇想に潜む、無垢な衝動があなたを突き刺す。
白井智之は容赦しない。

☆担当編集の≪ココが推し!!≫

「本格ミステリ・ベスト10」で2年連続1位を獲得した白井さんの待望の新刊です!今作は「異形」「モンスター」をテーマにした短編集。怒濤の推理とガチガチのロジックが、手を替え品を替え、カラフルに描かれています。
「鬼畜系特殊設定パズラー」の異名を持つ白井さんですから、グロ描写やインモラル設定は、もちろん読みどころのひとつ。しかしながら今作は、どの物語にもなぜか心を揺さぶる「エモ」が存在しています。ゲラを読みながら、うっかり泣きそうになったシーンもありました。意外なところから心の柔らかい部分を刺してくる本作に、ぜひ翻弄されてください!

担当編集  A.Y

【8月新刊発売中!】

★文芸編集部noteがパワーアップしました!
「みなさまにもっともっと小説の楽しさを届けたい」一心で、日々情報をお届けしています!!「スキ」や拡散、ぜひぜひよろしくお願いいたします。


いただいたサポートは、新しい記事作りのために使用させていただきます!